SDKのアップデートとSDKサンプルの取り込み
今回は本題に入るまえに、SDKのアップデートなどについて解説しておきましょう。7月に入ってAndroid SDKがアップデートしました。こういうときには、どうすればいいのでしょうか? Eclipseに導入するプラグインなどについては、Eclipse自体がもつ「自動更新」([設定]→[インストール/更新]→[自動更新])で自動的にインストールすることが可能です。
これとは別にAndroid SDKはアップデートの機能を「Android SDK and AVD Manager」に持っています。これは、Eclipseの[ウィンドウ]メニューから起動できますが、ときどき、更新に失敗することがあります。一部のファイルやフォルダをEclipseが使っているからと推定でき、ファイルの名前変更などが失敗します。そこで直接「Android SDK and AVD Manager」を起動したほうがいいでしょう。これは、Android SDKをインストールしたフォルダのtoolsフォルダにあるandroid.bat(Windowsの設定によっては拡張子が表示されないことがあります)を使います。
「Android SDK and AVD Manager」を起動したら、左側の領域で[Available Packages]を開き、右側の領域にあるURLのチェックボックスをオンにします。もし、SDKのアップデートがあれば、その旨表示されますので、それに従ってアップデートを行います。
もうひとつ、Android SDKに含まれているサンプルプログラムをEclipeにプロジェクトととして取り込む方法を解説しておきましょう。サンプルプログラムは、Android SDKフォルダのsamplesの下にAPIレベルごとに分けられています。アプリケーションを開発するときには、参考になるものが多いので、必要に応じて、プロジェクトとして読みこみ、実行させたり、ソースコードを見るといいでしょう。
これをプロジェクトとして取り込む場合、Eclipseの[ファイル]メニューで[新規]→[Android Project]を選択し、表示されたダイアログボックスで[Create project from existing samples]を選択してオンにしたあと、下の「Build Target」で対象とするAPIレベルを選択します。
すると[Samples]のドロップダウンリストが選択できるようになるので、ここからプロジェクトにしたいサンプルプログラムを選択します。その後「終了」ボタンで、プロジェクトが作成されます。とりあえず「ApiDemo」は一回見ておくといいでしょう。これはAPIでできることをみせてくれるサンプルプログラムです。
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