🎊TVアニメ化決定🎊
— 天幕のジャードゥーガル公式 (@tenmaku_info) April 14, 2025
🎊特報PV公開🎊
アニメーション制作:サイエンスSARU
テレビ朝日系にて放送
大帝国を揺るがす
女ふたりのモンゴル後宮譚#天幕のジャードゥーガル pic.twitter.com/O0BRNDZeKK
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natalie.mu
「天幕のジャードゥーガル」は、13世紀モンゴル帝国の後宮を舞台に繰り広げられる後宮譚。モンゴル帝国の捕虜となった元奴隷の少女・シタラが、同じくモンゴル帝国に対して複雑な思いを抱くモンゴル皇帝の第6夫人・ドレゲネと出会い、知恵を駆使して帝国を揺るがしていく。原作は「このマンガがすごい!2023」オンナ編で1位を獲得。秋田書店のWebマンガサイト・Souffle(スーフル)で連載中で、単行本の最新5巻が4月16日に発売される。
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まずは驚くべき快挙だ。
決して孤立して登場した人でなく、歴史創作漫画クラスタ、という…ムーブメントをみんなで推進、後押しする集団というか勢力が有るらしいのだけど、そういう中から「ダンピアのおいしい冒険」で一気に注目され(その前から活躍されていたが)、そしてここまで最速で駆け上がったように見える。
さらにいえば、歴史漫画で、かなりを史実をベースにして「リアルに」描くとなると、やはり絵柄もリアル、あるいは「美麗」のものが主流であるように見える。
デフォルメした可愛い感じの絵で、細部の描写や知識はリアル、というのはかなり傍流で、その「傍流の大河」、バクマンでいうところの「王道の邪道」がみなもと太郎「風雲児たち」だったのだ、そもそも。その系譜…とも見立てることができ、それが、同作でもなしえなかったアニメ化!なのだから、これはやはりちょっと驚きだったわけです。でも人気と評価で考えると、ある意味ああそうか、と後から納得する。
あとね、これは嘘かほんとかわからんけど「モンゴルを描いた作品は、意外なほど海外に売れる。というか意外な国に売れる」という説がある。
モンゴルの世界進出、その爪痕を考えると、さもありなん…だし、ジンギスカンの知名度や、その名に関わるロマンは欧米や中東にも広まっていておかしくない。またこれ貼っとく?
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あ、思い出した、これ言ったのは塩野七生だ。彼女は、そういう理論のもとに「日本は北条時宗のドラマを作れば海外に売れる」と論じてた(男の肖像)。
※で、この一文の内容が実にいい加減だと総ツッコミを受けていることも有名でな(笑)。何しろ田中芳樹氏まで、実名は挙げてないが某小説の某登場人物たちの口を借りて批判してるのだ。そーりゅーもの、いやそういうものですよ。おもしろくなってきたから、どんな内容であるかの紹介を孫引きしよう。
今年のNHKの大河ドラマは、ご承知のように 「 北条時宗 」 です。
過去の武将、将軍などを日本人が話題にする時、必ず信長、秀吉、家康の3人の名があがります。 彼らは既に無数のドラマ、映画、小説にとり上げられており、知らぬ人はいないほどですが、 他の人々はずっと知名度が下がります。
作家の塩野七生さんが、15年ほど前に著した本 ( 「 男の肖像 」 :( 株 ) 文藝春秋 昭和61年 )の中で、面白いことを書いています。 その要点を紹介しますと、
海外で評判をとれるTV歴史番組を作るとして、もっとも 国際競争力のある主人公 はだれかというと、上記の3人ではなく、北条時宗だ。 3人には外人はあまり興味を抱かない。
欧州、中近東各地には今も、13世紀の凄まじいモンゴルの襲撃の爪痕があちこちに認められる。
当時、このモンゴルに攻められて勝った民族は世界でただ一つ日本だけである。 その勝利の立役者が北条時宗だ。
しかるに、日本人の間ですら、モンゴルに勝った時宗の知名度ははなはだ低い。 第2次大戦までは、神国日本だから神風が吹いて勝ったのだということにされ、戦後、 神国日本が通用しなくなると、誰も取り上げなくなった。
戦後も歴史書シリーズが組まれると元 ( モンゴル ) の攻撃について必ず取り上げられるが、 そこに北条時宗は不在である。 大河ドラマからも相手にされない。 なぜだろう。
時宗の短い一生はモンゴル襲来に始まり、モンゴル襲来に暮れた。 この襲来の正面に立ち、事実上の最高指導者であり続けた。
日本が南宋や高麗のようにモンゴルの属国と化さずに済んだのは、 全国の武士に命じて防戦の備えをさせ、彼らの士気を鼓舞して戦った執権時宗の決断と、 醒めた実行力のお蔭である。 この頃、彼は僅か24歳くらいであった。
彼の決断と統率力のお陰でモンゴルは敗退し、日本はその属国にならずに済んだが、 彼はその心労の余り、34歳で燃え尽きるように死んでしまった。
神風は、モンゴル軍敗退の主因ではなく、幸運なる一要因であるに過ぎない。
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本当にNHKが作っちゃった大河ドラマが、海外に売れたかは知らぬ…。
だってさ、ナポレオンだって同様の理由で世界的知名度があるが、ドイツが「よし!ナポレオンを破ったプロイセンのブリュヒャーが主人公のドラマを作ったら売れる!」となるかい?……ん、ちょっと興味があるな(笑)でも俺の感覚が一般的な訳ないしな(笑)
最近作られた元寇がテーマのアニメ「アンゴルモア」の海外人気は……
hannoumatome.com
これだけでなく、「アンゴルモア / 海外 反応 感想」などで見ると結構出てくるかな?やはりこの路線はビジネス的にも、ありかな?
ただ、ひとつ心配なのは、いちばん”利害当事国”のモンゴルにおいて、チンギス・ハーン一族の神格化、神聖化による、ある種のタブーが現在生じていること。
また同時に、真摯に描いても、また史料に基づいても、本当に微妙というか文字にならないような部分で、当事者には違和感のある理路や描写とされること・・・・・・・たとえば、この前もどこかで書いたばかりだが、井上靖「蒼き狼」は根本のテーマがモンゴル人から見たら違和感バリバリなんだってさ。
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しかし、そんな難題を、「天幕のー」は、その実力で突破していくだろう、と期待しています。
アニメが放映された時の、海外の反応も興味深いものになるでしょう。