レンレンチャンネル〜死んだはずの兄妹が送る甘々配信〜
古葉 なな
最愛の兄さん
「ってことなんだけど……あっ、もうこんな時間」
・お、もうそんな時間か
・毎日の楽しみが来たな
・初見です、何が始まるんですか?
「ただいま」
「おかえりなさい、兄さん。
今日もお仕事お疲れ様でした」
・おかえり〜
・いや〜甘い甘い
・え?兄フラ???
「今日も配信頑張ってたみたいだね。
皆さん、妹がお世話になっております」
「兄さん……そんなに言われると恥ずかしいですよ」
・いえいえ、こちらもお世話になっています
・いつも配信楽しませてもらってます
・ひょっとして、いつもの流れ?
「それじゃ、晩御飯の準備をしようか。
俺が用意するから、カレンは配信続けてていいよ」
「もう、ダメですよ!
晩御飯は一緒に準備するって約束じゃないですか。
という事で、これから兄さんと晩御飯を作るので今日の配信はここまでにしますね。
見てくれた皆様、ありがとうございました」
「自分からもお礼を言わせてもらいますね。
皆さん、妹にお付き合い頂きありがとうございます」
・お疲れ様でした
・今日も楽しかったです
・し、紳士だ
♢ ♢ ♢
「はい、止めましたので今からは自由に話せますよ」
「まぁ、配信に乗っかっても困るような事は話さないんだけどね」
「いやいや、ダメですよ!
兄さんの言葉は私だけのものです」
「休日は一緒に配信してるのに?」
「仕事は良いんです!
でも、プライベートの兄さんは私のものですからね」
「ははは、華恋にそう求められたなら応じるしかないよね。
でも、おしゃべりはこのくらいにして晩御飯の準備を進めようか」
「いーえ、おしゃべりを楽しみながらやりましょう」
「オッケー、楽しくご飯作りしないとね」
もう……本当に兄さんは優しいんですから。
あ、自己紹介がまだでしたね。
私の名前は畠山華恋。
そして私の隣で一緒に調理をしてくれているのは、私の最愛の兄さん、畠山蓮華。
これから語る話は、そんな最愛の人……本来ならば死んでいた兄さんとの奇跡の出会い。
その奇跡に巡り会うきっかけになった、私の人生が一度終わったお話。
それぞれの世界で同じ毒親によって苦しみ、同じようで少しだけ違う人生を生きてきた私たちが出会い、幸せになるまでの物語です。
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