ポジションを確保したら、自動的にそこから追われる人が必ず出る。私の喜びは、私が座席を奪い取った相手の絶望と常に表裏一体。こんな世の中、マジさっさと滅べばよい。現実の、あまりの重たさに生死の狭間に追いやられながら、軽々と国や言葉の壁を乗り越えてつながっていく。それを「可能性」と軽率に言ってしまっていいものなのだろうか。
作者さんは、オーバードーズをするしかない人たちの居場所を運営している方です。今の私にできることは、このエッセイを、できるだけたくさんの方に読んでもらえるように、レビューを書くことだけです。まずは知ってほしい。そしてもし、あなたのそばにオーバードーズをしそうな人がいたら、まず、話を聞いてあげてください。その上で、その人が助かるように、誰かにつないでください。だからまずはこのエッセイで知ってください。オーバードーズと、その現状を。
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