第8話 それは違います
昔、映画が好きだという人と仲良くなって
その人は、友人が少ない方で、
でも映画はプロジェクターで見るような方でした。
私は古典から最新作まで、何でも見るタイプ。
敢えて言うならSF・特撮・ホラー・怪奇・アニメ。
乱歩太宰横溝先生方、王道の時代劇や昭和の松竹作品も見ます。
「さだこVSかやこ、面白かったですよ」
すると
「おすすめです」
と鬼が出てきて裸の女の人をどうこうするエログロ作品を持ってきたので
「こういうのは苦手で見ないです」と遠慮したら
次に会った時
「おすすめです」
と古いマイナー映画の村八分、いじめ、幼児誘拐、強姦殺人などがテーマの青春モノやモノクロ作品のDVDをたくさん持ってきたので
「なんでコレおすすめなんですか」と聞いたら
「最初どうかなと思ったんだけど、見たらわかります、おもしょくて、おもしょくて・・・」
「いやぁ、少し見たことありますが見ないです。
こういう作品ばかりを、面白いと思うと言うことは、こういう願望があるということですよね」
と聞いたら
「・・・・・」
「危ないですよ、こういうのばっかり・・・願望があるということなんでしょう?
こういう作品、見てて気分が悪いですよ」
彼は、こちらの問い掛けに何も答えなくなった。
彼は私がホラー怪奇ものが好きだというので
勧めてきたらしかったが何を勘違いしてるのか
それは違いすぎる。
彼のノリに合わせても良かったが
エスカレートされても面倒だし、可愛そうだが
ハッキリ「観ません」と言いました。
はっきり言わないと空気の読めないタイプだと思ったので。
それきり彼との交流は、ない。
かわいそうだったかな・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます