ある朝、鏡を見ると主人公の湯浅彰人の頭上に『二股野郎』の文字が浮かび上がっていた。
それは誰にも知られたくない事実だった。
頭の上に固定されてしまっていて、触ることのできないホログラムのような文字。
受け入れ難い事実に部屋の中で慌てふためく主人公だったが、その時、妹が部屋の中に飛び込んできてしまった。
終わったと思った主人公だったが、学校では品行方正を演じている妹の頭上にも衝撃の文字が浮かんでいた!
そして、母親にも、家を訪れたお隣さんの奥さんにも……
原因がわからず混迷する中、とあるゲームの中のキャラの称号の文字と同じ字体だと気づく。
もしかして、このゲームを消せば今の状況を改善できるのではないかと詰め寄られる主人公。
しかしそのゲームは、2年間かけて育て上げたもの。簡単に削除なんてできない。
二股している彼女が鉢合わせになってしまったり、お隣さんの夫婦関係が暴露されてしまったりなど、ドタバタ劇で展開されていくコメディ要素満載の作品です。
ひとまず最新話まで追いついたので書きます。
面白い。面白いです!何がと言い出すといくつかありますが、主に2つです。
まず、世界観です。ゲームの中でステータス、称号が表記されること自体はめずらしいことではないです。しかし、その設定を現実に持ってきた上に『二股野郎』というとんでも名称をつけ、これこらどう動くのだと引っ張るインパクトには脱帽です。
もう1つは世界観と通じるところですが、キャラの造形もかなり際立ってます。そもそもが主人公からして中々に強烈ですから然もありなんです。他のキャラたちもこれはと期待せずに居られない上に、『称号』が合わさることによってとても面白いことになってます。
まだ駆け出したばかり。
キャラたちの素顔、見たくはないですか?
正直に言います……。
展開が早い!!
分かりやすく、人間関係に笑えて、想像するとゾッともできる……そんな驚くほど読みやすい物語です!!もっと後にレビューを書かせて頂こうかと思いましたが……思わず手が走ってました(笑)
主人公が男子、ヒロインが女子、そして取り巻く家族や関係者達も癖がある。これだけ聞けばラブコメ要素の青春物語だと思うでしょう……。
主人公が二股、ヒロインは主人公にゾッコン、そしてなんと"お隣のおばさん"が準レギュラーになってくるときました……展開が予測できそうでしづらいという……なんとも奇妙奇天烈な物語に……。
そしてです。この物語の核は"称号"です。
称号とは自分の隠していたことが頭の上に文字になって出てくると言うもう物語がどこにでも左右されやすい感じになってしまってるんですよ!!本当にSFであり、ラブコメなストーリーです!!
少しでもクスリとしたければ是非この小説をクリックです。
ある朝、鏡を見た高校生・湯浅彰人の頭上に現れたのは、
白地に青縁で浮かぶ、ひとこと――『二股野郎』。
それは彼の誰にも言えない秘密そのものだった。
だがそれは始まりに過ぎなかった。
妹の頭には『BL命』、母親には『五千兆億円ほしい』。
さらには近所の主婦にまで、心の奥底にある本音が、まるでゲームのような称号として浮かび上がっていく。
どうしてこんなことが起きるのか。
誰が、何のために。
そして、この異常な現象は、どこまで広がるのか。
恋人との秘密、家族の仮面、近隣の噂、
あらゆる人間関係に可視化された裏側が突きつけられ、
湯浅家の一日が、とんでもない方向へと転がっていく。
これは、笑えて、焦って、そして少しだけ怖い、
本音が可視化される世界で始まる、青春コメディ・パニック劇。