異種族交流の話は好きですか?
体格や価値観の異なる相手と接することで、最初のころはいがみ合っていても少しずつ仲が縮まっていくような話。
本作は別の星からやってきた女の子との異種族交流の話なのですが、彼女が話しかける相手は蚯蚓(ミミズ)。しかも、自分の背丈を超える巨大な蚯蚓さんだったのです。うねうね動く姿が苦手な方もおられるかもしれませんが、この蚯蚓さんはかつて崇められた土の妖精。時代の流れによって人間から冷遇される日々を送っていました。
女の子に配慮する蚯蚓さんの行動も健気で、読んでいくうちにだんだんと愛着が湧いてくるのですが――
ポストアポカリプスな世界に生きる巨大な蚯蚓さんと、一人の女の子が紡ぐ優しい時間を見守りませんか?