リアルな状況と行動、心理描写が居心地悪く。それはどこまでも痛く、突き刺さるから。特に最後の段落、最後の二行。自分もそうなんですが、同じような事を思ってる人は多いんじゃないんでしょうか。ただ、口に出さないだけで。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(453文字)
人はアタシのことを「陽キャ」っていうの。な~んにも知らないくせに。あはは、バッカじゃないの?
短く、効果的に話が描かれていて、文章もとても読みやすかったです。ちょうど身近な話だったのもあって、すごく読んでいて胸が締め付けられました。人並みの幸せが何もかもわからなくて、それをどう見つけて行けばいいのか、どう掴めばいいのか、何もわからない、半ば諦めている。そんな空虚さと、どんよりと重くのしかかって来る辛さが伝わってきました。