第三章までのレビューとなります。
過去へと戻り、残酷な未来を回避してかけがえのない命を救う、王道のタイムリープファンタジーです。
スタートは2020年――アロマウイルスのパンデミックが猛威を奮っている時代。主人公の佐倉優(40)は生命の危機に瀕するも、30年前の1990年にタイムリープして辛くも命を繋ぎます。そこから仲間とともにかけがえのない命を救い運命に抗い続けるストーリーです。
この逆境をどうやって乗り越えるのだろう? 読めば読むほどその最適解への探求に興味が湧いてきます。
タイムリープするため以外に突飛で便利なアイテムは登場せず、仲間との絆と共闘でなんとか難局を突破していくからハラハラドキドキ。それはさながら現実的な側面を併せ持ち、時に常識に則ったリアリティを私たちの深層心理に訴えかけてくる。そこから確かな説得力に裏付けられたある種の没入感を覚えることでしょう。
そんな親しみやすい本作。
登場人物たちもキャラが立って魅力的です。タイムリープのたびに現れる並行世界。その微妙な違いで異なる顔を見せるキャストたち。世界線をまたぐ記憶を有しているキャラもいて想像を超えてくる楽しみが待っていることでしょう。
スピンオフとしての要素を若干含みますが、作者様の配慮が行き届いているため本作からでも十分楽しむことができます。現実寄りのタイムリープやパラレルワールドに興味をお持ちの方にはたまらないストーリーだと思います。ぜひ手に取って頂きたい素敵な物語です。
主人公はアロマウィルス感染症により死んでしまいますが、10歳の時にタイムリープします。
しかし、そこには前の世界にはいなかった姉、絵里香と婚約者、真姫。
主人公はその世界で姉や婚約者に助けられながら、タイムリープを繰り返し、不幸な出来事を解決していきます。でも全てを救えるわけでは無く、その過程では何度も選択を迫られます。
主人公を助けるために闇落ちする婚約者、最初の世界で親しかった女性とその子供。
残された彼女たちが主人公のいなくなった世界線でどういう運命をたどるのか。
果たして主人公はどういう世界に行きつくのか。
時に重い決断を突きつけられることもある作品ですが、だからこそ主人公の選択に引き込まれます。
皆さんも是非ご一読を。
「時をかけるオレ」は、法王院 優希先生が描くタイムリープをテーマにしたSFドラマで、過去と未来の交錯が鮮やかに描かれた魅力的な作品です✨。
物語の始まりは、2020年にパンデミックで命を落とした主人公・佐倉優が、1990年の10歳の自分にタイムリープするところから展開されます⏰。
やり直しの人生の中で、本来存在しないはずの「姉」や「婚約者」と出会うなど、違和感を感じさせる新たな世界が描かれています🌸。
主人公が過去と向き合い、家族や未来を救うために奮闘する姿は、希望と成長、そして家族の絆を深く感じさせます🌈。
タイムリープと感動的な家族愛が描かれた新感覚のSFドラマを、ぜひお楽しみください!📖😊