概要
「方向性の違い」により退職後、無職となるところを、元利用者の家族からの依頼で住み込みで働くことに。
その職務内容というのは、中島和菓子店の大奥様である中島ルイの見守り。
日中はデイサービスに行っているのだが、帰宅後、店が終わって息子の護が帰宅するまでルイの見守りをする、というものだ。
摩利は一癖も二癖もあるルイの見守りをしながら、和菓子屋の三階部分居住区で生活することになる。
そこはもともと護とその婚約者が住むことになっていたのだが、ルイの認知症が発覚した途端、婚約は破棄。以降、放置された場所だった。
摩利はそこで住みながらも、「問題行動」と思われるルイの行動に付き合っていくのだが。
どうにも「問題行動」
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- ★★★ Excellent!!!人を呪わば――
若い女性が和菓子店の三階で住み込みで働く。
店主は若い男性。
えっ、これロマンスが始まるやつじゃない?
なんて浮かれた頭で読んではいけません。
私は忠告しましたよ。あのね、そういうお話じゃないから。
住み込みで働くって書きましたけど、和菓子店でじゃないのです。そこに暮らしてるおばあちゃんの見守りです。しかもそのおばあちゃん、見守りが必要ということはですよ。
そうです、認知症なのです。要見守り。
とはいえ、日中はデイサービスに行ってますから、見守るのはその帰宅後。お店が閉まるまでの数時間です。数時間ではあるのですが、このおばあちゃん――ルイさんなんですが、ちょ――……っとばかし癖が強い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!認知症の老婦人の見守り係として住み込み、ゆっくり馴染んでいくものの……
介護×ホラーと書くと、重苦しいイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが……。
それを救っているのはきっと、ヒロインである摩利さんのしなやかな強さだと思います(*´▽`*)
なんと言っても、前職を辞め方が、理不尽な横暴上司にファイルを叩きつけてですからっ!( ゚Д゚)ノ
が、そんな辞め方だけに、すんなりとは次の職は見つからず……。
困り果てていた摩利さんに手を差し伸べたのが、中島和菓子店の若きイケメン店主・護さん。
護さんは認知症のお母さん・ルイさんから目が離せず、かといってお店を開けないわけにもいかず、さらには介護を嫌った婚約者にも逃げられ、疲弊しきっていたのでした……。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これを無料で読めるなんて、読まなきゃ損です、今のうちです!
雪山摩利は地元役場の地域包括支援センター職員だったが、センター側の利用者を無視した、あまりにも理不尽な状況に怒り、机に辞表を叩きつけて辞めるしかない状況に陥ってしまう。
無職になった摩利は住むところにも困る状況。それを救ってくれたのが、元利用者の家族で、彼からの依頼で「中島和菓子店」に住み込みで働くことになったのです。
「中島和菓子店」を切り盛りするイケメン店主の中島護。
彼の母中島ルイは認知症を発症している……
このルイの行動が一概に認知症とは言えず不気味なんです。彼女は家や店中に呪物のような紙を貼り、誰も中身を見たことがない壺を大事にしています。
なにかが不気味。
そ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!認知症の方を、住みこみで見守り。けどこの家、何か変?
役場で福祉の仕事についていた摩利は、わけあって退職。
そんな彼女の次なるお仕事はの福祉をやっていた頃に知り合った護からの依頼で、彼の家に住みこみ、認知症の進むお母様ルイの見守りをすること。
かつての知識と経験を活かして、摩利の新たな生活が始まるという、福祉や介護について大いに書かれている本作。
ただし、ジャンルは現代ドラマではありません。ホラーです。
認知症特有の変わった行動をとることがあるルイですが、それだけでは腑に落ちない点もちらほら。
彼女が家の中に貼っている紙や、大事にしている壺の中身はなんなのか。
さらに、護の元婚約者が、ルイの認知症が発覚したとたんに婚約を破棄してさっさと別れ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!職を失い、住むことになったこの家。何かがおかしい
長らく役場に勤めていた雪山摩利は、新しく入ってきた課長と方向性の違いで衝突。退職して、無職になってしまいました。
そんな摩利さんは前職のツテで、中島和菓子店に住み込むことに。
介護が必要な和菓子の大奥様、中島ルイさんを見守ることが、摩利さんの仕事。
ルイさんは認知症をわずらっていて、気難しいところがありますが、はたしてうまく付き合っていけるのか?
しかも、介護だけならまだよかったのですけど、何だかこの家ちょっと変。
忘れちゃいけないのが、このお話のジャンルがホラーだということ!
介護を描いたお話であると同時に、不可思議な怪奇現象。気味の悪い呪いや人間の怖さが描かれていて、ゾクゾクさせられま…続きを読む