80年前に一家惨殺され幽霊屋敷と化したヴァナディース公爵邸に、幽霊が苦手な貧乏騎士バルドルが調査に訪れる。彼は血塗れの令嬢フレイヤの霊と出会い、光魔法で癒したことで彼女の未練に寄り添うことに。フレイヤは自らの死の真相を求め、バルドルと共に過去の謎と陰謀に挑む。恐怖と笑い、切なさと絆が交錯する、悪霊令嬢と怖がり騎士の幽霊ファンタジー冒険譚!
主人公のバルドルがとっても魅力的!正義感が強くて腕がたつのに、幽霊が苦手で貧乏。すごくキャラが立っていて、思わず応援したくなる人でした。
ヒロインの悪霊令嬢も、最初は血みどろで怖い感じなのですが、どんどん乙女な素顔が見えてきて、すごく可愛い!幽霊とわかっていてもバルドルが好意を持ってしまう気持ちにとっても共感です☆
読み進めるうちに大きな陰謀の気配もしてきて、読めば読むほど面白くなっていきます!
わたしは知識不足でかなり読み進めたあとに気づいたのですが、とある有名神話が物語に織り込まれています。「神話ならいろいろ詳しいよ!」という方は、どんな神話が物語の背景に潜んでいるかを探りながら読むのも面白いかもしれません♪