概要
【近未来SF×音楽ファンタジー】幸福の色が、空に溢れますように。
お題で執筆!! 短編創作フェス 第5段 薔薇色
現代ドラマかSFか迷ってSFにしております。
2055年、個々人に感情を理解し共感する人工知能「AURA」が普及した世界。人々の生活は便利になったが、主人公・天野響(あまのひびき)が見るその景色は、どこを切り取っても灰色だった。響には、他者の感情を「色」として視る特殊な能力があったのだ。しかし、感情を隠し灰色に染まる世界の中で、その力は重荷にしかならなかった。
そんな響の前に現れたのは、北欧から来たという盲目の美少女、ノエリア・クラングヒルド。彼女はその目が見えない代わりに、人々を魅了する歌声を持つ「歌姫」だった。
「私が歌うとき、あなたが見る色を教えてほしい。」
ノエリアの願いをきっかけに、響の世界は少しずつ変わり始める。
現代ドラマかSFか迷ってSFにしております。
2055年、個々人に感情を理解し共感する人工知能「AURA」が普及した世界。人々の生活は便利になったが、主人公・天野響(あまのひびき)が見るその景色は、どこを切り取っても灰色だった。響には、他者の感情を「色」として視る特殊な能力があったのだ。しかし、感情を隠し灰色に染まる世界の中で、その力は重荷にしかならなかった。
そんな響の前に現れたのは、北欧から来たという盲目の美少女、ノエリア・クラングヒルド。彼女はその目が見えない代わりに、人々を魅了する歌声を持つ「歌姫」だった。
「私が歌うとき、あなたが見る色を教えてほしい。」
ノエリアの願いをきっかけに、響の世界は少しずつ変わり始める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!映像でも見たい。そう思わせるほど素敵な物語
灰色な世界で生きる主人公が、盲目の歌姫と出会うことで色鮮やかな世界に戻っていく。情感たっぷりでとても感動できる短編です。
読んでいて音楽とそこにあるはずの情景がはっきりと目に浮かんでしまいます。
音楽や人間の心というものがテーマになっている小説で、まるで一本の傑作映画を見てしまったかのように心は癒される。最高の読後感でした。
技術が発達したSF世界で、それでもなお変わらない人間の心というものの複雑さや美しさを教えてくれる小説です。
文と文がキラキラと輝いているかのように、美しい物語で、短編ながらも重層的な物語。
これは映画館で見てみたいなぁ。
そう思ってしまうほど素敵な物語でした!