読んでいると暴れん〇将軍の映像が脳裏に浮かびあがりました
私は時代劇にさほど興味はありませんが、それでもいい年したおっさんなので大変楽しめました
緩急の激しいドラマって、ある程度年いった人には厳しいのかもしれません
テンプレの必要性をこの年になって実感しました

主人公の西川は時代劇『将軍乱舞！』の世界に転生する。
西川が転生したのは悪徳役人でドラマでは最後に上様に成敗される。
西川は前世の知識を生かしなんとか身の破滅を逃れようとするが……

読んでいる間終始「あの」時代劇のBGMが頭の中で鳴っていた。
時代劇の【お約束力】は超強力で、それほど熱心な視聴者ではないのに8時、8時20分、8時45分、とタイムテーブルが進むにつれ自分の血がたぎってくるのをはっきり感じた。
クライマックスはほんとに「よ、大統領！」と一声かけたくなった。
出てくるのは大統領ではないが。

と同時に異世界転生のお約束力も時代劇に匹敵するほど強力だと思った。
異世界ものがジャンルとして確立してそんなに時間はたっていないはずだが、それなのに時代劇みたいな大ジャンルとためを張るのだからすごいと思う。

時代劇ファン、異世界転生ものファン、両者におすすめしたい楽しいコメディです。

普段、時代劇や歴史ものに触れていなくても、興味が持てる小説です。
文章が難しくなくて、比較的読みやすいと思います。

最近、時代劇ものが目につく機会が増えたので、読んでみました。
とても面白かったです。

その手の物語に詳しい人ならば、もっと楽しめるだろうと思うと、知識が少ないのがもったいなく思います。

短編の文量というチャレンジしやすい文字数であるため、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

この話の主人公は時代劇で上様から成敗される悪代官に転生してしまう話ですが、成敗されないようにドラマの記憶を活かして質素倹約に努めて生きてゆく話です。
私も暴れん坊将軍ファンなので、終始ニヤニヤしながら読んでいました

さて転生した西川は上様に成敗されずに生き延びることができるのか？

時代劇愛に溢れる作品でした。
タイトルが時系列になっているのも面白い。
こういう愛に溢れた作品、好物です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（136文字）

将軍乱舞 \ﾃﾞﾃﾞﾃﾞｰﾝ/

一言でいえば、これは卑怯だ。絶対笑うわこんなん。
それでいて主人公が本筋からかき乱したはずの話までもがしっかりと例の作品のフォーマットに収まっているところもにくらしい。
素晴らしい作品だ。