いつか見た夢のような、優しい人の心の苦しさも光も感じられて泣いちゃった…
人が人生の節目を迎えた時、過去を振り返るもの。それを時に走馬灯という。浮かんでくるのは素敵な思い出?哀しい後悔? それとも全力を尽くさなかった自身への怒り?この作品には人生の欠片が色々とちりばめられています。誰もが共感せずにはいられない内容でしょう。ふと人生に疲れてしまった時、考えざるをえなくなった時。そんな時にこそ読んで欲しい名作。人は誰しも温かい腕で抱きしめて欲しいものなのだから。
周りはみんなすごいのに、自分はどうして……。助けてもらってばかりの自分が、なにもできない自分が……。辛くて、嫌いで、情けなくて……。夢か、寓話か、あるいは啓示か。「白い山」で見た景色と、聞いた言葉。あなたは何を感じるだろうか――?