概要
「ロックンロールは、宗教と愛情の良いとこ取りなのかもしれないね」
文明の衰退した世界。
娯楽もなく、生きるのに精いっぱいな人々は、身を寄せ合って生きていた。
そんな世界を旅する僕は、ふいに聞こえてきた音楽に心奪われる。
その音が聞こえる方へと足を進めた僕が見たものは、不法投棄された家具や家電をコンサート会場に見立てて、神秘的に力強く歌う少女。
この苦しい世界で生きるためには、音楽の力が必要だ。
世界を変えるために、ロックンロールを知るために、彼女と僕はバンドメンバーを探す旅に出る。
娯楽もなく、生きるのに精いっぱいな人々は、身を寄せ合って生きていた。
そんな世界を旅する僕は、ふいに聞こえてきた音楽に心奪われる。
その音が聞こえる方へと足を進めた僕が見たものは、不法投棄された家具や家電をコンサート会場に見立てて、神秘的に力強く歌う少女。
この苦しい世界で生きるためには、音楽の力が必要だ。
世界を変えるために、ロックンロールを知るために、彼女と僕はバンドメンバーを探す旅に出る。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!終わってしまった世界に響くギターの音色
音楽があなたの人生の重荷を振り払い、あなたが他の人たちと幸せを分かち合う助けとなるように。
ベートーヴェンのこの言葉。
音楽を聞くのが好きな人。
音楽を演奏する人。
そのどちらも「その通り」とうなずくのではないでしょうか。
物語は文明が崩壊して半世紀が過ぎた地球。
「僕」は東京へと旅する途中で、一人の女の子と出会います。
ギターを演奏する彼女。
そして出てくる「ロックンロール」という言葉。
ロックンロールとは何だろう?
「僕」のこの質問にハッとさせられます。
そうだった。彼も彼女も、その言葉の意味を知らないで育った世代なんだ、と。
小さな言葉を一つ使って、世界観を表す表現が素敵です…続きを読む