概要
僕は世の中にふらふら流されていた。彼女に出会うまでは。
主人公・蒼樹凪人(あおき・なぎひと)は、夜間の水族館で警備員をしているダメ大学生。ある日、クラゲの水槽の前でジュリと名乗る謎の少女と遭遇する。戸惑う凪人だったが、自分を守ってほしいというジュリの熱意に負け、他の警備員たちとも共同で彼女に寝室を提供しうることとなる。
ジュリの目的は? 凪人との関係は? 凪人は過去を乗り越え、大学に復帰できるのか?
ジュリの目的は? 凪人との関係は? 凪人は過去を乗り越え、大学に復帰できるのか?
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- ★★★ Excellent!!!揺らめく記憶、透き通る絆
ある水族館で働く青年・蒼樹凪人が、謎めいた少女・ジュリと出会うことで始まる物語。まるで海月(クラゲ)のように儚く、美しく、そして不思議な存在のジュリ。凪人はジュリが何者なのかを知るために、彼女と向き合います。ゆっくりとした時間の流れの中で二人の関係が深まっていきます。
凪人は冷静なようでいて、心の奥底に熱い想いを秘めた青年。ジュリは言葉数こそ少ないものの、その仕草や佇まいだけで、彼女の感情が伝わってきます。さらに明るく活発な谷木耕助や、ちょっと毒舌だけれど憎めない花宮絵梨、頼れる警備リーダーの大川嶺子といった登場人物が、物語に温かみを添えています。
どこか夢の中にいるような幻想的な…続きを読む