概要
二人は花火を見に行く約束をしたものの、花火大会の前にめぐみは事故で亡くなった。
それから時が過ぎ。
及川めぐみは渡瀬友那として生まれ変わり、高校の歴史教師になった冴木裕史と出会う。
疲れたオーラが漂っている陰気で冴えない、冴木先生。
けれど真面目で優しい冴木先生に、友那は恋をした。
しかし、友那は高校生で、相手は学校の先生。
女子高生を恋愛の対象としてみる成人男性なんてイヤ。
十五歳も年下の生徒を好きにならないでほしい。先生への恋は、片思いのままでいい。
そう思っていたけれど……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!次々と撃たれる切なさの砲弾を受け止めて!
キャラたちの心情描写が細やかで、それぞれの想いを知っていくほど胸に迫るものがありました。
転生ものはたくさん読みましたが、前世の記憶が朧だと、前世の人物であってそうじゃない……今を生きる別の人間です。
もう一度、好きになって欲しい。けれど前世の私ではなく、ちゃんと今の私を。
そんな友那の気持ちが切実で、そこから想いが絡まってすれ違ってしまう。
そんな切なさがぎゅっと詰まった素敵な物語です。
友那を取り巻く友人たちや元先輩も凄く魅力的!
それぞれ皆が違った恋の苦しみや想いを抱えながら、友那の恋路に関わってきます。
あの日、一緒に見られなかった花火。
友那はまたぴろりんと見ることができるの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!約束の花火をいつか。先生と生徒🎇禁断のせつない初恋転生ストーリー
主人公のめぐみは幼なじみの冴木裕史と花火の約束をしていたが、
恋に発展することなく、めぐみは事故にあって死んでしまう。
時は経ち。めぐみが転生して渡瀬友那として高校生になると、
前世で幼なじみだった冴木裕史に出会う。高校教師になっていた。
生徒と先生。
タイミングが悪いことに友那にはやっと片思いが実った彼氏がいた。
(この彼氏クズ……ゴホンッ。いえ、何でもないです)
友那の中で前世の記憶はおぼろげだ。
もう昔の記憶は忘れた方がいい。
でも冴木先生はまだ独身。
本当に先生が前世の幼なじみなのか気になる。
そもそもめぐみは幼なじみが好きだったどうかも分からない。
やめようと思えば思うほ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!叶わないはずだった恋と約束。その結末は?
『事故で亡くなった女の子が生まれ変わり、前世の幼馴染と再会して恋に落ちる』
物語のあらすじを読んだ時、このお話は「幸せなラブコメ」なのかな? それとも「時すでに遅しの悲恋」なのかな? と想像をかき立てられました。
ラストまで見届けて感じたのは、本作は「幸せ」も「切ない」もどちらも味わえる豊かな作品だということです。
主人公の友那は快活な高校生。誰もが応援したくなる明るい女の子。
対して、前世での幼馴染である冴木先生は、常識と包容力を兼ね備えた大人の男性。(かっこいいのですが決して完璧人間ではなく、生徒からは「冴木なのに冴えていない」などと言われてしまうところも好きです)
脇を固めるお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!花火を一緒に見られたら
「ちょっと気になる、っていうだけで、別に好きとかじゃ……」
過疎化する村で、ぼんやりと「都会に出たい」と考えて過ごしていためぐみ。
ある日彼女は幼なじみの裕史と花火を見に行く約束をしていたが、事故で命を落とす。
時が経ち、めぐみは『渡瀬友那』に転生し、千葉県で生まれた。
そんな友那の前に現れたのは、『サエキ先生』。
年下だった裕史とは違い、彼は十五歳年上の先生となっていた。
友那の想像では、すでに奥さんも子どももいて、順風満帆な幸せな生活を送っているものだと思っていた。
ところが、『サエキ先生』はそうは見えない。
――この人は感情を抑えて、丁寧語で話すことで、人と距離を置いている。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!別の人に生まれ変わっても、あなたと約束した花火が見たい
花火を見に行こうと幼馴染に誘われながらも、その前に十五歳の生涯を終えてしまった及川めぐみ。
新たな人生で前世の幼馴染だった人と再会できたものの、生まれ変わりだと正直に話しても、信じてもらえる訳がありません。
かつて一緒に過ごした思い出を忘れてほしくはないけれど、渡瀬友那としての今の自分を見てほしい。そんな過去と現在の板挟みになりながらも、大好きな人にアプローチを続けていきます。
前世で叶わなかった恋をもう一度。
先生と十歳以上年の離れた生徒との関係という、恋の難易度が前世より上がっている中で、どのように距離を縮めていくのか。もどかしい恋の進捗を見守っていってください! - ★★★ Excellent!!!彼への密かな想いは、生まれ変わっても引き継がれる!
のどかな山村で生まれ育った、幼馴染の裕史とめぐみ。
めぐみは裕史に密かな好意を抱き始めるも、裕史の引越が決まってしまう。
離れ離れになる前に、裕史から花火に誘われる。
花火の約束を楽しみにしていたのに、めぐみは交通事故で命を失ってしまう!
そして15年後……。
めぐみの記憶を持った少女、友那は、高校教師と生徒という関係で裕史と再会し、裕史に恋をする!
このイントロダクションだけで、すごく興味をそそられます!
しかし、教師と生徒が恋をすることは倫理的にNGですから、一筋縄ではいきません。
果たしてこの恋は成就するのか!?
天真爛漫で可愛らしい友那も、裕史も素敵です!
特に、真面目で冴え…続きを読む - ★★★ Excellent!!!じれっじれの歳の差恋愛!
主人公渡瀬友那には前世の記憶がある。不慮の事故により十五歳で死んでしまった及川めぐみの記憶。家族と過ごした記憶、思い出、そして、隣に住む幼馴染と花火を見に行く約束も。果たせなかった記憶を抱え、友那は高校生に。その、高校の教師の一人、冴木先生は幼馴染と同じ名前で――
前世の記憶を辿りながら、冴木先生への感情にヤキモキする主人公がとにかく可愛い。それも、十五歳差の先生と生徒。背徳感があるような、だけども前世の記憶に揺らぎたくなるような。
もどかしい距離感がとにかく焦ったい。くっつけと念じつつ、いやくっ付いたらだめだろと相反する考えに悩まされることは間違いない。
とにかく最後まで読んでほしい。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!残した者と残された者、思いが通じるときはいつ?
生まれ変わりからの再会で恋をした幼馴染はなんと自分の高校の先生──という、一見分かりやすそうで実はなかなか展開の難しいお話を、流れるような文章でユーモアを込めて描かれています。
前世の自分と現在の自分というはざまで葛藤する主人公の気持ちが、手に取るように伝わります。それと同時に、相手である先生の繊細な感情の動きにも注目したいです。それは主人公とは反対に残された者としての虚しさ、寂しさ。それにとらわれて生きていること。それを現在の主人公がどんなふうに変えていくのかも読みどころです。
残した者と残された者の思いが通じるのはいつなのか。
甘酸っぱさと切なさがいっぱいの青春ラブストーリー。読後感も幸…続きを読む - ★★★ Excellent!!!なぜ、そんなに先生が好きなの? それには理由があって。
先生と生徒の禁断の恋って、いや、この作品はそんな不埒な物語じゃないんです。純愛です。
まず、ヒロインの友那が元気でかわいくて、突っ走りがちの女の子。
相手の先生は、常に冷静で物静かで、大人な男性です。
物語では、彼女が「めぐみ」という高校生で亡くなった子の生まれ変わりであること。めぐみが恋した相手が、いま、友那の先生として出会ってしまったことです。
まるで、運命のように出会いますが、ふたりの歯車はうまく噛み合いません。
そんな二人の物語は紆余曲折の果てに……。
ラストシーンには深い感動が待っています。
どうぞ、お読みください。