10歳の誕生日、少年・七瀬翔は願った。
「家族と一緒に星を観に行きたい」
それは、小さくて、でも確かに輝く幸せな未来のはずだった。
しかし、その願いは叶うことなく打ち砕かれる。
父の死、母の死、そして世界崩壊――
未知のウイルス “ゼノ” によって、人類はほぼ滅亡した。
残されたのは、わずか300人の生存者。
「君たちにお願いがある。過去へ行き、“ゼノ”を止めてくれ」
突如として突きつけられた使命。
絶望の中で、それでも少年は決意する。
もう二度と、大切な人を失わないために。
これは、未来を変えるために過去へ挑む、少年たちの戦いの物語。
その手に掴むのは、希望か、それともさらなる絶望か。