ヤンデレと言ってもそのキャラクターがなぜその相手が好きなのか理由が不明瞭だったり、あまりに淡白すぎたりして物語に満足に浸れない、という経験をヤンデレ好きなら一度はしたことがあるだろう
しかし、この作品ではそのようなことはなく、理由や過程を十分に心ゆくまで描写してくれていて、どんなヤンデレマニアでもどっぷりと没入できること間違いなし
また、ヤンデレがヤンデレになる過程の描写は丁寧でありつつも、しばらく読み進めてから本格的に過去回想という形でなされるので、「すぐにヤンデレを摂取したい!」という早漏にもおすすめ
そしてこの作品はそれだけではなく、ミステリーの要素も多分にあり、単なるヤンデレものでは終わらない 結末が描かれるのはまだ先なので決定的な評価はまだできないが、現時点では非常に面白いと感じられた
最後に、語りすぎるとネタバレになるためあまり詳しくは述べないが、シスターものとしてのものだけではない退廃・背徳にも満ちており、ヤンデレ好きならばおそらく満足できるだろう 総じて、ヤンデレ好きや退廃・背徳的な話が好きな人には無条件で是非勧めたい一品 続きが待ち遠しい