概要
彼に取り憑く正体不明は、神か、仏か、偽怪談か。それとも――
死に惹かれる大学生・宵路(しょうじ)は望まぬ集団自殺から生き残った。同じ境遇のりんから、命を落とした親友のため、真相を突き止めようと誘われる。
何のいわくも因縁もない心霊スポットでの肝試し。
宵路に憑きまとう謎の怪異。
それはでっち上げた怪談が実体化したものか? あるいはどこかからやってきた神か魔か?
その答えを、直視すべきか否かはあなたにゆだねられる。
【籠ノ目宵路】かごのめ・しょうじ
G大の学生。集団自殺で生き残り、怪異に憑かれる。
【黒鳥りん】くろとり・-
G大生。身長188、握力45キロのフィジカルレディ。
【ヒョウ】
本名、性別不明。片手の義腕の自動書記で様々なことを読む。
【蕃雨太郎】ばん・うたろう
宵路の友人。強力な霊能者らしく、友に力を貸す。
→後書き(
何のいわくも因縁もない心霊スポットでの肝試し。
宵路に憑きまとう謎の怪異。
それはでっち上げた怪談が実体化したものか? あるいはどこかからやってきた神か魔か?
その答えを、直視すべきか否かはあなたにゆだねられる。
【籠ノ目宵路】かごのめ・しょうじ
G大の学生。集団自殺で生き残り、怪異に憑かれる。
【黒鳥りん】くろとり・-
G大生。身長188、握力45キロのフィジカルレディ。
【ヒョウ】
本名、性別不明。片手の義腕の自動書記で様々なことを読む。
【蕃雨太郎】ばん・うたろう
宵路の友人。強力な霊能者らしく、友に力を貸す。
→後書き(
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『彼』は巻き込まれたのか、はたまた元凶なのか……答えは記憶の澱みの底に
大学生の集団自殺。
死んだ四人と、失敗したふたり。
自殺する原因などないはずの彼らを死に追いやったのはなんなのか、物語はそこを起点として始まり、生き残ったひとり、籠ノ目宵路の「現在」そして「過去」へと縦横無尽に枝葉を拡げ、その病根を暴き出して行く。
森に立つ神木、その偉容に気圧されつつも、子細に細部を確認すれば病葉の生い茂る枝、虫に食い荒らされた幹、腐った根を見つける……そんな物語である。
美しく、厳かではあっても、その存在は既に病んでいる。
その「病み」の在処を探るのが、本作の縦糸である。
本作はホラーであり、かつ、非常にキャラクター性の強い登場人物を多数配置した(主人…続きを読む - ★★★ Excellent!!!怖さと艶めかしさに視線は釘付け、魅惑のホラー!
ストーリー・キャラ・恐怖、全てにおいてレベルの高いサスペンスホラーのご紹介です。
物語は集団自殺から生還した主人公が、同じ集団自殺で死んだ友達の葬式に出るところから。不謹慎ながらツカミはバッチリ。なぜ主人公達は集団自殺したのか、なぜ主人公は生き残ったのか。超絶気になる。そしてそこには大きな秘密と、恐怖が隠されていた――。
この魅力的なプロットから出てくるキャラクター達も濃くていい。暗い美人って色気ムンムンの主人公(男)はもちろん、副主人公も女傑って感じの快人物。更に褐色イケメンや性別不明で義手のガキが脇をがっちり固めて栄養素的にもバランスが良い。
そして、この攻守共に卒が無い本作をさら…続きを読む