概要
わたしはあなたを絶対に見捨てない
――この世に幸福があるとすれば、それは“この世に生まれ落ちないこと”。
幸福を“人の生み出した錯覚”と断じる少女『橋口美々』は、ある日クラスメイトの強面ギャル『柳 桃子』と友達になる。
まるで正反対の二人を繋いだのは、謎めいた白い綿毛の生き物『たんぽぽ』だった。
笑い方を知らない。
上手く笑えない。
そんな不器用で孤独な美々に、かつての友人たちは『つまらない』と冷たく言い放った。
過去の傷を抱え、他人との距離を測りかねる美々。
だが、ある日ふいに桃子は言った。
「友達は友達を見捨てない」
その思いやりに満ちた言葉が、美々の中の何かを静かに変えていく。
ある日、桃子が美々の家を訪れる。
穏やかで心地よい時間を過ごすふたり。
しかし、桃子が突然、美々にそっと唇を寄せる。
それ
幸福を“人の生み出した錯覚”と断じる少女『橋口美々』は、ある日クラスメイトの強面ギャル『柳 桃子』と友達になる。
まるで正反対の二人を繋いだのは、謎めいた白い綿毛の生き物『たんぽぽ』だった。
笑い方を知らない。
上手く笑えない。
そんな不器用で孤独な美々に、かつての友人たちは『つまらない』と冷たく言い放った。
過去の傷を抱え、他人との距離を測りかねる美々。
だが、ある日ふいに桃子は言った。
「友達は友達を見捨てない」
その思いやりに満ちた言葉が、美々の中の何かを静かに変えていく。
ある日、桃子が美々の家を訪れる。
穏やかで心地よい時間を過ごすふたり。
しかし、桃子が突然、美々にそっと唇を寄せる。
それ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!一生大事にして行こうと思った、愛の物語
自分は、つまらない人間で、消えたいと思っているコミュ障の橋口美々は、トンがった髪型で教室では厳つい印象の同級生、柳桃子の意外な側面を目にします。放課後の学校からの帰り道で、野良猫たちと楽しそうに戯れていたのです。
それをきっかけに急速に接近する二人は、友達になり、かけがえのない関係となります。
頑なな主人公の心が暖かく柔らかくほぐれて、「もも」「ぐみ」と呼び合うようになるここまでの展開は、微笑ましく、百合作品としてドキドキさせてくれます。
しかし、あることが起きて、二人の関係が大きく展開します。
何気ない言葉の持つ意味が、じわりと心しみるラスト「結」の展開を、ぜひぜひ体験して下さい。