概要
僕は彼女のことを、ずっと見守り続けていきたかった――――。
幼い頃から身近にあった近所の小さな神社には、樹齢100年は超えるご神木様があった。
大好きだった祖母は、ご神木様をとても大事にしていた。
いつもありがとうございます。とこの町を見守ってくれるご神木様に感謝の言葉を伝えていた。
祖母の影響から、孫の紗耶香はご神木のある神社に通うことが日常になっている。
紗耶香がご神木様に向かって悩みを打ち明けるのも、日常となっていた。
ある日、彼に振られた紗耶香がご神木様に向かって愚痴を言っていると一人の成年、楠木が現れる。
今までご神木に向かって語り掛けていた悩みや相談や愚痴を、その日から聞き上手な楠木に話すようになった。
楠木は、毎日神社へ現れた。
紗耶香は、約束せずとも必ずやってくる楠木の存在に惹かれていく。
余計なことは言わず、穏やかに話を聞き、紗耶香
大好きだった祖母は、ご神木様をとても大事にしていた。
いつもありがとうございます。とこの町を見守ってくれるご神木様に感謝の言葉を伝えていた。
祖母の影響から、孫の紗耶香はご神木のある神社に通うことが日常になっている。
紗耶香がご神木様に向かって悩みを打ち明けるのも、日常となっていた。
ある日、彼に振られた紗耶香がご神木様に向かって愚痴を言っていると一人の成年、楠木が現れる。
今までご神木に向かって語り掛けていた悩みや相談や愚痴を、その日から聞き上手な楠木に話すようになった。
楠木は、毎日神社へ現れた。
紗耶香は、約束せずとも必ずやってくる楠木の存在に惹かれていく。
余計なことは言わず、穏やかに話を聞き、紗耶香
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ずっと変わらずにいてくれると思ってた。でも、変わらない物なんて、ない。
小さな神社の御神木の自叙がから始まる物語。
主人公が幼い頃から話を聞いてもらう相手は、この御神木だと決まっていた。大学生になっても、それは変わらなかった。ある日、御神木に失恋を報告していた主人公は、失態を犯す。誰もいないと思っていた神社に、人がいたのだ。失恋話を聞かれたかもしれない、と焦る。しかしその男性は、散歩中に神社に立ち寄ったのだった。不思議な癒しを与えてくれる彼に、主人公は様々な話を聞いてもらう。
そしてその内、彼のことが気になり始める。しかし変化を恐れる主人公は、彼に告白できずにいた。やっと告白しても、台風の影響でしばらく会えなくなる。
台風の威力に、御神木のことが気になっ…続きを読む