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koji::*

主に技術系。他に雑多なことをアレコレと

YAPC::Asia Tokyo 2012に行ってきました #yapcasia

http://yapcasia.org/2012/

今年も北海道から参加してきました。
出張で送り出してくれた自社(株式会社IDAC)にまずは感謝を記しておきます。
ありがとうございました。

さて、毎年、新しい試みや変化があって、イベントとして進化しているなと感じるのですが、
今年も抽選によるランチ交流企画やLTソンなど、
面白い企画が公式、あるいは有志によって開催されていました。

また、メインのTalkでは、ソーシャル系の大規模サイトの話から同人ボードゲームの話まで
雑多なジャンルのTalkがあって、ゆるふわなYAPC::Asiaらしさが随所に感じられました。
以下、今年のTalkで心に留まった点を綴っていこうと思います。

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一日目。
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Perl初心者が作ったサーバ運用ツール

日本人だけど英語OnlyでのTalkにチャレンジ、という点が心に残りました。
perldocや海外の技術情報の調査など、英語のdocumentを読む機会は
かなり増えてきましたが、話す、聞くというのはまた別のものだと
改めて感じました。
今回聞いた英語セッションは、Larry Wallさんの初日のTalkだけだったのですが、
ほぼ聞き取りは出来ず、内容もあまり馴染みが無かった事もあって
理解にはほど遠い状態でした。
(少々、体調を崩していたせいもあるかも知れませんが…)
話す機会を増やすのはなかなか難しいので
まずは聞く機会を増やしていきたいですね。

位置情報系処理のお話 a.k.a 続・自文書抽出日本的住所

Talkの途中に出て来た言葉で、
位置情報のような生活の根幹にあるような情報を扱うサービスは
これからも必要とされる、といった意味合いの言葉が
とても印象に残りました。
技術を使って何をやるか、というのは色々と難しい所はありますが
選ぶ基準として、とても大事な言葉だと感じました。

平均レスポンスタイム50msをPerlで捌く中規模サービスの実装/運用

Adの歴史を踏まえつつ、現在のAdに求められる用件が何かを丁寧に導き出し
それを実現するための技術的課題をクリアする、という
非常にリアルなAd戦略と技術の話になっていました。
技術自体は馴染みのあるものが多かったのですが
隅々まで地道にボトルネックを削りおとすという方針で
タイトな条件をクリアしていた点が印象に残りました。
こういう考え方は、すぐに業務へ持ち込めるので
実務にも反映させていきたいですね。

半リアルタイム・分散ストリーム処理をperl

Fluentdをperlで実装中です!(ΩΩΩ<な、なんだってー!!!)
という感じでした。
Fluentdは少し業務で使っているのですが、
いかんせんRubyってことで色々とかゆい所に手が届かない感じでした。
自分で書くにもちょっと技術が足りないしなあ…と思っていたので
期待大です。
[2012/10/02追記]
tagomorisさんにコメントを頂いてたので、別記事で少し追記しました。

懇親会は風邪で不参加でした…。

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二日目
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「新しい」を生み出すためのWebアプリ開発とその周辺


ブログでも拝見した内容もあったのですが、
少数で企画から開発までこなす要所というか、
無駄無く進めるノウハウについて、具体的なサービス例を出して話されていました。
少人数での開発なら、同じ観点が活かせると思うので
業務にも持ち帰れそうな考え方だと、改めて感じました。

YAPC::Asiaきたつもり同人ボードゲーム「やっぱしぃYAPC」の考案と実践

アナログゲームのデザインというのは、色々と好き勝手が出来るので
色々な意味でセンスが問われる難しいものという認識が、個人的にあったりします。
その点、前回のカードゲームに引き続き、今回のボードゲームも、
ルールのシンプルさに適度な複雑さやイベントを混ぜる事で
きちんとボードゲームのバランスを作りつつ
YAPCの世界観を随所に練り込んである、素晴らしい出来だなと思いました。
アナログゲーム作るの面白そう…

Rubyistの国のPerl使い

さぞRubyな話と思いきや、何やらDevelopManagement的な空気に。
個人的には好きなジャンルの話でした。
LeanStartupのフェーズがプロセスに挟んであったのが
最近の開発プロセスっぽくて良い感じに思えました。
ModelではなくContextという考え方は
設計の時に似たようなやり方でModelをアプリの機能単位で作ったりするので
すんなり納得できる感じでした。
(そもそもModelの使い方がアバウトすぎるのかも知れませんが…)

Perl 今昔物語

個人的にはYAPC今昔物語、みたいな印象で聞いていました。
YAPCがあるから何か作る、という言葉に
そういうモチベーションで作るのもありなんだなと思わされました。
あとは、やはり普段使う中で必要だからモジュールにする
というのが一番大事なことだなと、改めて感じました。

10 more things to be ripped off

話を聞きながら、他言語の文化や他言語で使われているサービス、ツールの類は
その言語を使って何かを作ろうとしてみないと
なかなか理解を深めるのは難しそうだな、と思ったりしました。
ただ、以前にrubyを触った際に、perlbrewを使った経験があったためか
rvmの扱いはすぐに慣れたということがあったので
他言語と互換性のあるツール等を上手く活かしていけば
他言語の文化は思ったよりも触れやすいのかな、とも思いました。

Perlハッカーは息をするようにCPANモジュールを書く。

CPANにモジュールを上げる敷居を下げてくれた、という印象でした。
自分がCPANを使う際も、SYNOPSISとDESCRIPTIONを見るのがほとんどで
加えてSourceも読んでみる、といった感じだったので、
DESCRIPTIONに思いを込める、ということが大事であると心に刻みました。

ウェブアプリケーション開発の現状・課題とJSX

JSXの背景や狙いを丁寧に話されていました。JSXはどんな問題を解決したいかが
かなりはっきりしているので、良い意味で特化されているけど
逆に言えば使う場所はかなり限られてくるので
普及の早さや広さという点で、少しゆっくりな感じになるのかな?という印象を受けました。

中規模ソーシャルゲーム開発に学ぶWebサービス開発と運用ノウハウ。もしくは2012年にPerlでWeb開発をする理由

自分も似たような構成でソーシャル系サービスの開発をしていたので
色々と差分を考えながら聞けて、楽しかったです。
導入を考えたけど特にキャッシュ周りとHaproxyはあまり触らなかった技術なので
機会があれば使ってみたいですね。


以上、ざっと二日間で聞いたTalkの感想をまとめてみました。

ここでは書かなかったのですが、LTも技術あり笑いありの
YAPCというお祭りならではの楽しいものでした。

Twitterでも見かけたのですが、
YAPCは年々、イベントとしての面白さが高まっている印象を受けました。
同時に、規模も大きさを増していて、運営の難しさも大きくなっているのかな?
とも感じました。

参加する側としても、イベントの運営が上手くいくよう気にかけつつ
大きくなっても楽しめるYAPCが続いてくれれば、嬉しいなと思いました。

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