中国、小惑星のサンプル採取ミッション開始 探査機打ち上げ

中国、小惑星のサンプル採取ミッション開始 探査機打ち上げ
中国は29日未明、小惑星から岩石などのサンプルを回収することを目指し、無人のロボット探査機「天問2号」を打ち上げた(2025年 ロイター/China Daily)
[ワシントン 28日 ロイター] - 中国は29日未明、小惑星から岩石などのサンプルを回収することを目指し、無人のロボット探査機「天問2号」を打ち上げた。小惑星からサンプルを回収するミッションは同国初となる。
探査機は四川省にある西昌衛星発射センターから長征3号Bロケットで打ち上げられた。2026年7月に約1600万キロ離れた近傍小惑星「カモオアレワ」に到着し、岩石を回収。その後、27年11月に地球にカプセルを持ち帰る予定だという。
米航空宇宙局(NASA)によると、カモオアレワは地球の準衛星として知られ、太陽の周りを約100年で周回している。大きさは40─100メートルとされる。
中国は近年、月の裏側に着陸した探査機がサンプルを回収したほか、2030年までに月面に人類を送り込む計画に多額の投資をするなど、宇宙探査を急拡大させている。

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