北朝鮮越境の米軍兵士、数カ月前に暴行と警察車両損壊で罰金判決

北朝鮮越境の米軍兵士、数カ月前に暴行と警察車両損壊で罰金判決
 7月19日、18日に北朝鮮に越境した米軍のトラビス・キング兵士が数カ月前に暴行事件を起こし、警察車両を損壊したとして韓国の裁判所から罰金を科されていたことが、裁判資料などで分かった。写真は昨年7月、板門店で代表撮影(2023年 ロイター)
[ソウル 19日 ロイター] - 18日に北朝鮮に越境した米軍のトラビス・キング兵士が数カ月前に暴行事件を起こし、警察車両を損壊したとして韓国の裁判所から罰金を科されていたことが、裁判資料などで分かった。
キング兵士が越境した動機はなお不明。米当局者によると、同兵士はなんらかの違反により韓国で拘留された後、米国の所属部隊に戻るため米軍により空港に移送されていた。だが、空港のセキュリティー通過後に抜け出したという。空港には非武装地帯見学ツアーの広告があり、兵士は参加を決めたとみられる。
ロイターが確認した判決のコピーによると、キング兵士は昨年10月に起こした暴行と公共物損壊の罪を認め、今年2月8日に韓国の裁判所から500万ウォン(4000ドル)の罰金が言い渡された。
米当局者によると、同兵士は軍から懲戒処分を受ける予定だった。ロイターは懲戒処分が有罪判決に関連しているかどうかは確認できていない。
また、ソウルの裁判所によると、昨年9月25日、キング兵士はクラブで男性の顔を数回殴ったが、こちらは示談に至った。

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