NATOがトルコにパトリオット配備へ、シリア化学兵器に懸念も

NATOがトルコにパトリオット配備へ、シリア化学兵器に懸念も
12月4日、NATOは外相理事会で、加盟国のトルコに地対空誘導弾パトリオットを配備することを決めた。写真は2004年、アテネに配備されたパトリオットミサイル(2012年 ロイター/Jason Reed)
[ブリュッセル 4日 ロイター] 北大西洋条約機構(NATO)は4日の外相理事会で、加盟国のトルコに地対空誘導弾パトリオットを配備することを決めた。内戦が激化する隣国シリアからの攻撃の可能性に対し、防衛力を強化するのが目的。
トルコ南東部アクチャカレでは今年10月、シリアから飛来した砲弾で5人が死亡し、双方が国境を挟んで砲撃を繰り返すなど緊張が高まっていた。
パトリオット配備の決定を受け、トルコ外務省は直ちに声明を出し、「同盟国の連帯と団結を示した」と歓迎する意向を表明。ミサイルはドイツ、オランダ、米国が提供する計画だが、数は明らかにされていない。
一方、NATOのラスムセン事務総長によると、この日の外相理事会では、シリアが化学兵器を使用する可能性があると報じられたことについて「重大な懸念」を示すことで一致。事務総長は先に、シリアが化学兵器を使用すれば、国際社会が直ちに行動を取ると警告していた。

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