先日、友人に誘われて、人生で初めてライブイベントに参加しました。 普段あまり音楽ライブには興味がなかったのですが、「一度は経験してみてもいいかもしれない」と思い足を運びました。 ところが、その体験は私にとって非常に不快で、今でも思い出すと嫌な気持ちになります。 まず驚いたのが、ライブ会場でのアーティストと観客の構図です。ステージは高い位置に設けられ、当然ながらアーティストは上から照明を浴びて歌います。その光景に違和感を覚えました。「上から歌われる」という構図自体に、妙な上下関係を感じてしまったのです。 こちらが上からアーティストを見下ろす構図であれば「元気に歌ってら(笑)」とも思えるのでしょうが、アーティスト側が上だと見下されているようで腹が立ちました。 さらに追い打ちをかけたのが、MC中の言葉遣いでした。アーティストが観客を「お前ら」と呼び、「盛り上がってんのかー!」と煽るような語調で話しかけてきたのです。ファンの多くはそれを好意的に受け取っているようでしたが、私にはどうしても無礼に感じられました。こちらはお金を払ってその場にいるのに、なぜあんなにも上から目線で接されなければならないのでしょうか。土下座までとはいかずとも下手に出て当然ではないでしょうか。 心の中では「誰のおかげでその生活が成り立ってると思ってるんだ」とさえ思いました。もちろん表立ってそのような感情を友人や周囲にぶつけたりはしませんでしたが、ライブ中は終始モヤモヤと怒りが積もっていきました。せめて立場が対等であると感じられるような空間設計や言葉遣いであってほしかったと強く思います。 その場にいた友人は非常に満足していた様子で、「すごくよかったよね!」と話しかけてきました。私としては全く同意できず、笑顔を返すのがやっとでした。どうしてこれを「最高」と感じる人がこんなにも多いのか、本当に理解に苦しみます。 帰宅後も気持ちは収まらず、結果的にそのアーティストの楽曲をすべて低評価にしました。報復のような行為かもしれませんが、それほどまでにライブという形式に対して強い不満を覚えたのです。 私はライブという文化自体に何か根本的な違和感を抱いてしまったのかもしれません。アーティストと観客の関係性、空間の作り方、言葉遣い、全てが「ファンだから黙って従え」という暗黙の了解で成立しているように感じてしまいました。 私の感じ方が少数派なのか、それとも同じように思った経験のある方がいらっしゃるのか、ぜひ皆さんのご意見を伺いたいです。共感でも、反論でも構いません。ライブという文化について、率直な声をお聞かせいただければ嬉しいです。