2011年11月22日(火)
【電撃モンハン3(トライ)G】辻本氏&藤岡氏独占インタビュー! 『MH3(トライ)G』をがっつり語っちゃいます!!(その5)
発売まで1カ月を切った『モンスターハンター3(トライ)G』。新しいモンスターや舞台となる村や港、武器についてなど、さまざまな情報が明らかになってきたが、今回「電撃モンハン3(トライ)G」のサイトのためだけに、プロデューサーである辻本良三氏とディレクターの藤岡要氏がインタビューに応じてくれた。
今回は、全6回にわたって、その内容に鋭く迫るインタビューの第5回目。1回目は3DSや操作感について、2回目はモンスターについて、3回目はモガの村とタンジアの港、サポートキャラのチャチャ&カヤンバについて、4回目はクエストや武器について語っていただいたが、今回は拡張スライドパッドやターゲットカメラについて語っていただいている。
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●水中ではターゲットカメラによるピンポイントターゲッティングが便利です
――拡張スライドパッドという別売りのコントローラが発売されますが、どのような使い方になるのでしょうか。
藤岡:3DS本体の右側に、いわゆるスライドパッドがもう1つ追加される形になるんですけど、『MH3(トライ)G』の場合はスライドパッドがカメラ操作になっています。つまり移動しながら自由にカメラ操作ができる感じですね。それだけだったらタッチパネルの十字ボタンで十分なのでは? という話になるのですけど、タッチパネルの枠が全部で6枠しかないんですね。この中に自分の好きなパネルを入れるので、拡張スライドパッドを付けてもらうと、実は十字ボタンパネルを外すことができるんです。枠数でいうと、十字ボタンパネルは2枠なので、2枠分を空けることができます。これでもっといろいろなショートカットをアサインできるので、そういった意味でも手は広がっていいですよね。
――最初から、こういうのがあったらいいんじゃないかという構想があったりしたのですか?
藤岡:任天堂さんのほうから、こういうものを作るということを聞いて、「こんなんあるんや! 付けてみるか!」みたいな(笑)。一応こちら側で拡張スライドパッドのアサインは決められるということだったので、うちの場合は右のスライドパッドにカメラ操作を入れました。あとはオプションでL2ボタンとR2ボタンも使えるようにしようかという感じです。どれぐらいそれが使い込めるかは、ユーザーさん次第かなと思っています。
――では、ターゲットカメラの上手な使い方というか、こういうときにこう使ったほうがいいというアドバイスはありますか?
藤岡:基本は大型モンスターが画面から見切れた時に、ちょんって押してもらうのが一番ですね。
――常に使うというよりも、ポイントポイントで使ったほうがいいんですね。
辻本:特に水中での使い勝手がいいです。水中で大型モンスターに近寄りたい時は、ターゲットでセットしながらその方向に行けば、基本は近づいて行けるので。
藤岡:水中ではカメラでモンスターを追いかけるのが難しい場合がありますが、ワンボタンでスッと向いてくれるので便利です。モンスターを捉えやすい=モンスターに近づきやすいということなので、すごい利便性は出てるかなと思いますね。
――リオレウスとか、いわゆる飛竜種のモンスターのときは、飛んだあともターゲットで捉えることができたりするのでしょうか?
藤岡:モンスターのいる方向を向く……そこは若干語弊が出ちゃうんですけど、陸上ではカメラの上下はいわゆる段階式です。だから陸上の場合はそこは維持されたまま、あくまで「そちら側にいる」という向きだけはわかる感じですね。
――上まではいかない、と。
藤岡:はい。でも、水中は違うんですよ。水中は全方位に向いてくれます。これは構造の問題ですね。水中のカメラはフリーな構造で、陸上は段階式の構造なので、そこはむしろ追いかけないほうがプレイ的にも遊びやすいんですね。
――やはり水中で活躍しそうですね!
藤岡:水中ではだいぶ活躍しますね。でも、陸上でも速いタイプのモンスターは追いかけやすいと思います。近接で回り込んでくるようなモンスターがいると、結構役立ちますね。急速でモンスターのいる方向に向いてくれるので。
――ちなみこれは大型モンスターのみターゲットできる感じですよね?
藤岡:そうですね。大型モンスターに特化したシステムです。
――ターゲットカメラを使ったほうがいい武器は何かありますか? 例えばガンナー武器はこれを使ったほうが狩りをしやすいなど。
藤岡:いや、全般的に使い勝手はいいと思います。武器依存はあまりないと思いますね。どの武器でも使っていて損ということはないと思います。
――イメージ的にガンナーだと、遠距離からの攻撃の際にターゲットを合わせておいたほうが攻撃を連続して撃ち込みやすいかなと思いましたが。
藤岡:確かにセンターには捉えるので、その方向に撃てばしっかり当たってくれるというのはありますけどね。でもそれはどの武器にも言えることですから。だいたいモンスターをセンターに入れて、そこに向かって攻撃するというのはセオリーだったりするので。
辻本:どのジャンルの武器でも、攻撃はグッと当てやすくなっていると思います。
藤岡:近接武器の場合、基本は足元で攻撃というシチュエーションが多いから、ちょっとした挙動でモンスターがその場から抜けて行ったときにターゲットカメラを押すと、そっちに向いてくれるので、その後の行動が予測しやすいというのがメリットです。今までは「どこ行ったー!」って、ぐるーっと視点を回していたじゃないですか。そういった時に便利な機能です。
――ちなみに大型モンスターがその場に2頭いた場合はどうなるんですか?
藤岡:2つのアイコンが並んで、どちらかを選んでターゲットします。Aのモンスターを選んだらAのモンスターばっかり追ってくれる感じです。
――その機能が最初から使えるってすごい便利ですね。
藤岡:クエスト中でもロビー中でも、そのパッドのカスタム部分はいじれるので、クエスト中にカスタムしたかったらすぐできます。
――TGSでプレイされたユーザーさんの声を聞くと、結構便利だったという意見がありました。
藤岡:ただ、ずっとロックオンしちゃうんじゃないかとか、そういうご心配をされている方もいたんですが、そこはそういう訳ではないので、ご安心ください。
――おそらく使っていくうちに、こういうものだなというのが皆さんもわかってくると思うんですよね。
藤岡:まぁ、難易度に直接かかわるような機能ではないので、いろいろ試しながら活用していただけたら幸いですね。
(次回に続く)
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