6月といえば、「ジューンブライド」、結婚式のシーズンです。幸せそうな花嫁を見ると、ついつい顔がほころんでしまいますよね。でも、結婚式場を取り巻く環境は、ちょっと厳しい状況です。少子化の影響などで婚姻件数そのものが減っているのに加え、結婚しても式や披露宴などを行わない、いわゆる「ナシ婚」が増えて、そのあおりでブライダルの市場規模が縮小傾向にあるのです。そうした逆風の中、潜在的な需要を掘り起こそうと各社とも知恵を絞った対策に乗り出しています。取材を進めてみると、あまり結婚式が行われないはずの“平日”を最大限活用しようという、逆転の発想が見えてきました。(経済部記者 寺田麻美) 東京・渋谷にことし4月に完成した結婚式場。壁には植物が装飾され、都心とは思えないほど緑があふれるチャペルに、床にはじゅうたんではなく木目のフローリングが敷かれた披露宴会場。そして、おしゃれなソファーや机が並べられた、待合