隣に家族連れが引っ越してきた。 正直めんどくせぇ…って思った。 しかも引っ越しの挨拶にも来て、親子そろってピンポン鳴らして菓子折りまで持ってきた。 俺は寝間着で髪もボサボサの状態だったから、出るのすら億劫だったけど一応出て、そしたら律儀に「隣に引っ越してきました」とか笑顔で言われてこっちも「はあ、どうも」みたいな気の抜けた返事を返すしかなかった。 わざわざ挨拶に来てくれるのはありがたいし、ちゃんとしてるなとは思ったよ。 でも隣っていっても別に関わる必要ってなくない? 俺はもともと人付き合いが得意な方じゃなくて会社勤めもいろいろあって辞めて、今はフリーランス。家にこもって仕事してる。 基本、人間関係はミニマムでいい。というか、できればゼロでいい。 だから最初は警戒してた。してたんだけど、意外と静かなんだよ、隣。 というか全然静かで、想像とは違ってホッとした。 後で知ったんだけど、どうやら両親
彼女には申し訳ないが俺は虫が大嫌い。 どこそこの博物館の特別展示の話をされても一切興味が湧かんし生態の話を聞かせてくれても何も面白くない。写真なんて「そんな気持ち悪いもの見せんといて」と断ってしまった。インスタとLINEのアイコンも元々なんか外国の虫だったが気持ち悪くて見たくないからデートの時に撮ってあげた写真に変えてもらい、昆虫食のイベントに行ってきたと言われた日には正直少し引いたし「二度と俺に虫を食った話をしないで」と少し強く当たってしまった。 そんな事が続いて今はもう俺の前で虫の話はしなくなった。好きなものを全否定されてるわけなのでストレスかけてる自覚はあるけど無理なもんは無理。冷たいかも知れんが嫌いなものは仕方ない。克服して博物館デートに連れて行ってあげようと思いYouTubeで虫動画見てみたりとか俺なりに一応努力はしたがやっぱりキモすぎて無理だったし、そもそも何々は可愛いとか益虫
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