【ニューデリー=安川崇】10日、2014年のノーベル平和賞受賞が決まった、パキスタンで女性教育の重要性を訴えて武装勢力タリバンに銃撃されたマララ・ユスフザイさん(17)と、インドで児童労働の根絶に取り組むカイラシュ・サティアルティさん(60)の横顔を紹介します。 「これは世界の子どものための賞」 マララ・ユスフザイさん 「自分を撃ったタリバンの男を憎んではいない。自分が銃を持っていたとしても、私は彼を撃たない」「過激主義者は教育の力を、そして女性を恐れている。女性の声の力を、彼らは恐れている」 昨年7月、16歳の誕生日に国連で演説したマララ・ユスフザイさんは、出席した各国の500人の子ども代表を前にこう語りました。海外メディアからは「女子教育擁護の象徴的存在」(ロイター通信)と評されます。 マララさんはパキスタン北部スワト渓谷地域に住んでいた2009年、英国放送協会(BBC)のウルドゥー語