近年、アニメ作品のリメイク企画が多くなっている。現在放送中の『らんま1/2』に『るろうに剣心』、少し前には『うる星やつら』に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』、今後も『ベルサイユのばら』や『赤毛のアン』『キャッツ・アイ』などといった企画が控えている。 企画の成立には、それぞれ個別の事情とプロセスがあるだろうが、概ねリメイク企画は過去の人気作・名作のネームバリューを当てにして企画される。そういう意味では、どの企画も商業的な事情は多分に考慮されているだろう。 だが、リメイクは厳しい目を向けられがちだ。オリジナルという「比較対象」が存在している以上、一般的な作品鑑賞とは異なる態度になるのは避けられない。昔の名作を商業的な目的で掘り起こすことに対する倫理的な怒りもあるかもしれない。 日本製の連続TVアニメ1作目である『鉄腕アトム』が何度かリメイクされている通り、日本アニメのリメイクは近年始まったこ