民主党の鳩山代表が27日付の米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に寄稿した論文をめぐり、米国内に波紋が広がっている。 「米国主導」の世界経済の体制を批判的にとらえ、アジア中心の経済・安全保障体制の構築を強調した内容が、米側の目には「現実的でない」と映るとのこと。 週末の総選挙で大勝し、鳩山代表が首相になることは間違いないと思う。が、首相になる身であればこそ、事前にもう少し考慮してもらいたかったと私は感じる。 基本的に、米国と距離を置くという考え方は正しい、と私も思う。ただし、それを米国に正面から主張してはいけない。 例えるならば、米国との関係性は「倦怠期の夫婦関係」のようなものとして維持するのが正解だと思う。 この点については、私は拙著「最強国家ニッポンの設計図」の中でわざわざ1章分を割いて説明した。 理由は簡単だ。これまでの歴史を振り返って見ても、明確に米国から距離を置くという意思を示し