『バイナリードメイン』は先駆者にはなれないだろうが、とても良い追従者と言える。日本スタジオによる“海外風”シューターのゲームプレイとしては最高の試みかもしれない。このロボットドタバタ劇は、テンポの良い戦闘の興奮をゲームの開始から終わりまで維持している。 皮肉なことに、『バイナリードメイン』は人間を装うアンドロイドの撲滅を描いた作品でありながら、ゲーム自体も“レプリカント(映画『ブレード・ランナー』の人間型アンドロイドの呼称)”の形態をとっている。本作は現在市場にあるベストシューター作品のメカニズムや様式をもっともらしく猿まねしており、新要素も強引なこじつけに感じられてしまう。とはいえ、最近の同ジャンルゲームが東ヨーロッパやエイリアンの敵ばかり扱っている背景もあり、未来の東京を舞台にロボットを倒していくのは新鮮で、本作は事実上最高のターミネーター系ゲームと言える。ボイスコマンドや信頼度システ