地球の自転速度が急激に上昇していることを受け、滋賀県南おうみ市は25日、加速に伴う遠心力の増大に備えた「遠心力対策室」を設置した。大気圏外への吹き飛ばしに備えた固定装置を市内各地に整備するほか、県民にとって命より尊い琵琶湖水の宇宙空間流出対策についても検討を行った。 地球の自転速度は、過去10年間加速の一途をたどっている。米海軍天文台などによると、10日は通常の1日より1.36ミリ秒(1ミリ秒は千分の1秒)短く、8月5日も1.25ミリ秒短くなると予測されている。原因は不明だが、このまま加速が続いて遠心力が強まれば、地球上の物体が大気圏外に吹き飛ばされるおそれも出てきた。 寝待月巨造市長は25日、遠心力から市民を守ることを目的とする「遠心力対策室」を設置。専門家ら有識者を招いて同日開かれた第1回対策会議では、公園や小中学校など市内600ヵ所に遠心力固定装置「AGD(Anti-Gravity