ドローン(無人機)技術はウクライナでの戦争中に急速な進歩を遂げてきた。ほんの2カ月ほど前にわたしたちが報じたように、ウクライナはドローンに、発砲時の反動を打ち消す工夫を施して散弾銃(ショットガン)を装着するようにもなっている。現在、違ったタイプの散弾銃マウントをロシアが導入しており、こちらはよりシンプルで効率的なようだ。さらに重要なのは、この新型散弾銃キットは簡素な構造のために、急速に普及する可能性が高いことだ。 ロシアの考案した反動対策散弾銃はほかのドローンを撃ち落とすのに便利だが、問題になるのが発砲時の反動だ。よく知られるように、散弾銃は大量の鉛弾を高速で発射するので強い反動が生じる。この反動は、脆く軽量なドローンでは制御するのが難しい。 ウクライナが考案した手法は、散弾銃の実包(カートリッジ、装弾)2発を前後に反対向きにセットし、同時に発射するというものだ。こうすると、反動は後方に発