石破政権への批判と消費税減税・社会保険料の軽減を求める声が、国民のあいだで日増しに高まっている。それなのに、なぜ主流の政治家と財務省の官僚は、減税も社会保障の見直しも実行しようとしないのか?経済学者の高橋洋一氏と飯田泰之氏が徹底分析する緊急対談。 高橋洋一(たかはし・よういち)/1955年東京都生まれ。嘉悦大学教授・元内閣官房参与。東京大学卒業後、大蔵省入省。小泉・安倍・菅の各政権で経済ブレーンとして活躍。 飯田泰之(いいだ・やすゆき)/1975年東京都生まれ。専門は経済政策。明治大学准教授などを経て現職。内閣府規制改革推進会議委員などを歴任する。 財務省と「一体化」する自民党幹部たち高橋:周辺の人に話を聞くと、石破さんは消費税減税をやるかどうか、そうとう揺れていたみたいですね。結局、「立憲民主党の後追いをするのはカッコ悪い」ということで、やらないことに決めたらしい。 飯田:これまで、消費