脳科学や心理学が専門の四本裕子・東京大准教授は、「男性脳・女性脳」を疑似科学であるとし、「データの科学的根拠が極めて薄いうえ、最新の研究成果を反映していない」と批判。男女の行動の差は生得的な脳のせいであるという記述はニューロセクシズム的あり、差別構造の固定化につながる恐れがあると指摘した[5][6]。 また『なぜ疑似科学を信じるのか』の著書がある信州大の菊池聡教授は、『トリセツ』について、「わずかな知見を元に、身近な『あるある』を取り上げて一足飛びに結論づけるのは、拡大解釈が過ぎる。ライトな疑似科学に特有な論法だ」と話している[5]。 『恋するコンピュータ』ちくまプリマーブックス 1998年 のち文庫 『LOVE BRAIN - 行為を紡ぐ男性脳 / 言葉を紡ぐ女性脳』PHPエディターズグループ(2003年) 『感じることば - 情緒をめぐる思考の実験』筑摩書房(2003年)のち河出文庫