高まる「反イーロン・マスク」の風潮2025年4月1日は、政治活動家イーロン・マスクにとって分水嶺となった。 その日にウィスコンシン州で行われた州最高裁判事の選挙で、マスクが応援した保守のブラッド・シメル判事が、リベラルのスーザン・クロフォード判事に破れたからだ。それも得票率にして10ポイント差で、クロフォードの圧勝だった。昨年11月の大統領選で赤く(=共和党支持)なったウィスコンシンだったが、今回の選挙ではすべての選挙区が青(=民主党支持)に転じた。 マスクは、シメルの応援のために2500万ドルを費やし、去年の大統領選で味をしめたのか、再び有権者に100万ドルの小切手を配っていた。大統領選では選挙人登録をした人から選んだが、今回はすでに投票した人から選んでいた。大統領選のときもペンシルヴァニア州から選挙法違反で訴えられていたが、今回もウィスコンシン州から同じく選挙法違反で訴えられた。小切手