醜形恐怖症(しゅうけいきょうふしょう)とは、他人から客観的にみてそれほどの欠点ではないのに、本人自身が「自分は醜い」、身体のある部分の形が「人より劣っている」、「変形している」などという観念にとらわれて苦しむこころの病気をいいます。「醜い」などという強迫観念によって、日常的に社会的生活に支障をきたす場合に精神疾患としての治療が必要になります。 不安を抱く身体の箇所は、一見して他人の目に入る顔や体つきをはじめ、人によってさまざまです。実際に外見上の欠点に対して本人が過剰に大きなマイナスとして思い込むことだけではなく、他人からみたらささいなこと、まったく問題のないようなことを「人を不快にさせている」「軽蔑されている」などと、卑下し、妄想的な錯覚を抱くようになります。 その結果、整形手術を繰り返したり、「醜い」と思う部分への自傷行為をしたりするなど、さまざまな日常生活的障害がおこります。ひどくな