【ニューデリー=岩田智雄】米サンフランシスコから成田を経由してインドのデリーへ向かう日本航空の機内で菜食主義者のインド人夫婦が魚料理の機内食を出されたとして裁判所に提訴し、デリー州消費者裁判所は14日までに、日本航空側に損害賠償金など計3万5千ルピー(約6万2千円)を支払うよう命じた。 問題が起きたのは2005年1月の東京、デリー間のフライト。ニューデリー裁判所は09年に同様の命令を出したが、日本航空側が「夫婦の娘から非菜食の料理にするよう電話で求められた」として控訴。 デリー州消費者裁判所は2月27日、日本航空側が娘の電話番号を提出できなかったなどとして、ニューデリーの裁判所の判断を支持した。日本航空ニューデリー支店は、「判決内容を受け取っていないのでよくわからない」としている。