かなり長く(約15000文字)なってしまったので最初にまとめておくと、この記事は『岩見武勇伝』という物語に生じた変化を紹介しながら、『社会の状況が変化すると娯楽物語の内容も変化する』といったことが書かれている。遊廓は登場するが、その実態については触れていない。 岩見重太郎の妹お辻 『岩見武勇伝』は不完全だから語られ続けた お辻が仇討ちの旅に出るまで 侠客の登場 ヒーローになる若松太兵衛、アイドル化するお辻 なぜお辻の扱いに変化が起きたのか 岩見重太郎の妹お辻 今では忘れ去られてしまっているが、かって岩見重太郎と呼ばれるヒーローがいた。 狒狒を殺す岩見重太郎 岩見重太郎・塙団右衛門 玉田玉秀斎 講演 立川文明堂 大正六(一九一七)年 『岩見武勇伝』は主人公の重太郎が父親の仇である広瀬軍蔵を打つため諸国を巡りつつ、狒狒や山賊を退治し、天橋立で百人斬りを達成、ついでに広瀬軍蔵も完璧に殺害、豊臣秀
はじめに 陰謀論の記事を書いていて思ったのは、やはり陰謀論者への嘲笑が多いということでした。必要なのは誰かが陰謀論に陥ってしまう前に踏みとどまる手助けをすることであり、自身も陰謀論に染まらないように生活するということです。「自分は絶対に陰謀論に染まらない」などという慢心には特に注意すべきでしょう。 しかし、厄介なのは「陰謀論とは何か?」が定義しにくいことです。どうやらマルチ商法や情報商材商法、カルト、スピリチュアルなどにハマりやすい人が陰謀論にも染まってしまう、という傾向はあるようで、陰謀論そのものもそれらと同様の傾向を持ちやすいことがわかっています。 「陰謀論とは何か?」を解説してしまうと膨大なテキストが必要ですので、それは別の機会か様々な方の記事に頼るとして、ここでは「陰謀論とは思考法そのものである」という仮説を立てて検証していこうと思います。 思考とは何かを定義しておく 思考とは、科
洋の東西で文化や価値観が違えば、幸福についての考え方も違うもの。アメリカと日本でそれぞれ開発された幸福度のテストで世界63カ国の人々の幸福度を調べた結果、西洋と東洋では幸福の尺度が違うことのほか、心理学者を驚かせた意外な事実も判明しました。 Happiness around the world: A combined etic-emic approach across 63 countries https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0242718 How you measure happiness depends where you live | News https://news.ucr.edu/articles/2020/12/09/how-you-measure-happiness-depe
神奈川県逗子市で2012年に起きたストーカー殺人事件で妹の三好梨絵さん(当時33)を失った大学教員の兄(47)が、専門家らとストーカー問題についてまとめた著書「ストーキングの現状と対策」(成文堂)を出版した。「どうしたら救えたのか」という思いを抱えながら、自ら専門家のほか加害経験者も訪ね歩き、発生から7年の歳月を経て形にした。三好さんは12年11月、自宅で元交際相手の男(当時40)に刺殺された
もんしゅ @yakedooo 先日蚤の市で入手した古ぼけたノート、なんとなく切り抜きが貼ってあるなぁ…くらいで買ったけど、先ほど落ち着いて見てみたら全部怪しげな発明品や発見についての記事だった… 違う世界線から来たノート…? pic.twitter.com/q5B9862UPD 2019-08-21 23:46:39
認知バイアス一覧で社会心理学入門 〜社会科学の知の蓄積を活用した社会教育の実現に向けて〜 暁 美焔(Xiao Meiyan) 社会学研究家, 2021.2.6 祝3.5版完成! 疑似科学を生み出すのは人間の思考が本来持っている誤りやすい傾向である。 それ故に「科学と疑似科学の境界」を判断するためには、社会科学の知識は避けて通れない。 ここでは人間の誤りやすい傾向について、人類の英知である「社会心理学」の偉大なる成果である認知バイアス一覧を英語版に基づいて紹介する。 ここに紹介する知識は知っておくだけで人生に役立つ知識である事に間違いない。 これらの概念を紹介する日本語のウェブサイトを探すのが難しい事自体が、日本人が論理的思考をしていない事の証明であろう。 これまで社会科学とは縁の無かった科学技術系の人達が、少しでも社会科学に興味を持っていただく事を祈る。 1. 基本用語 帰属 出来事や他人
いじめ問題についてしばしば「いじめられる側にも原因がある」という言説を目にする。そんな時に、だいたい「そんなことはない!いじめる側が悪いに決まっている!」という反応になるんだけれど、これ、きちんと整理しておかないと問題解決に向かわないなあ、と考えていたのでまとめておこうと思う。 まず、いじめが[起きる]ことに関しては、誤解を恐れずに言うと、いじめる側にもいじめられる側にも「要因」はある。 それは、どんな物事にも因果関係があるように、あくまで「要因」であって「原因」ではないんだよね。 万引きにたとえると、「お腹減った」→「お金がない」→「何か食べたい」→「パン屋に行く」→「パンが並べられている」→「盗る」 という流れがある中で「パンが並べられている」ことは小さな要因にはなっているけれど、それが「万引きの原因」ではない。 ここで「こんな手に取れるところに商品を置いているからだ」という批判は出て
~災害などの緊急時、あなたはどのように子どもに声をかけますか?~ 緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」 地震や事故などの危機的な出来事に直面した子どもたちは、普段とは異なる反応や行動を示すことがあります。 「子どものための心理的応急処置(Psychological First Aid for Children)※」(以下、「子どものためのPFA」)とは、特別な心理的知識がなくても、災害などの危機的状況で子どものこころに配慮した支援ができるよう、支援者が取るべき行動や姿勢を示したものです。 自然災害など危機的な出来事に直面した子どもたちが、不安になったり、泣きやすくなったり、睡眠や食事に変化が起こるなどは、異常な事態における正常な反応です。しかし、大人とは異なり、子どもはまだ発達の途中にあり、反応や行動が年齢によって異なるため、子ども特有の支援が必要です。災害時の子ど
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