約9年前、生後2カ月だった長女に暴力を振るい、重傷を負わせたとして、兵庫県警は11日、父親で無職の公門(きみかど)友行容疑者(37)=同県尼崎市久々知西町2丁目=を傷害の疑いで逮捕し、発表した。「泣きやまないのでいらだってやった」と容疑を認めている。長女は一時心肺停止になり、9歳になった今も意識が回復していないという。 捜査1課によると、公門容疑者は2007年5月27日、当時住んでいた尼崎市内のマンションで、長女の頭部を強くつかむなどし、頭の骨を折る大けがを負わせた疑いがある。病院が児童相談所を通じて県警に通報したが、当時は公門容疑者が暴行を否定していた。 今年6月に生まれた次男が栄養失調などの症状で2度短期入院し、病院側が8月、育児放棄(ネグレクト)の疑いがあるとして県警に通報。長女について再び事情を聴いたところ、暴行を認めたという。