青少年研究会は、社会学者と教育学者を中心として、青少年を対象に調査研究をおこなっています。 現代社会の都市化、情報化といった変動を背景として、青少年の生活意識や価値観、人間関係や文化行動を実証的に理解することを目指しています。 30年以上の研究実績があり、これまでに多くの調査結果を発表してきました。 2019年度より4度目の科学研究費助成となる「現代若者の再帰的ライフスタイルの諸類型とその成立条件の解明」(基盤研究A、2019-2023年度)の採択を受け、5年計画での調査研究活動に取り組んでいます。 前回に実施した2012年調査の結果は『現代若者の幸福』として出版いたしました。また、調査報告書にも取りまとめております。 代表 東京学芸大学 浅野智彦 更新情報 2024.04.08「若者の生活と意識に関する調査」「生活と意識に関する世代比較調査」調査結果速報を掲載しました。 2024.02.
土橋 臣吾、辻 泉、南田 勝也三氏の編著、加島卓執筆の新しい著作が発刊されました。デジタルメディアの基礎的な説明から始まって、各分野が選りすぐられ、わかりやすく、かつ読み応えのある作品に仕上がっているように思われました。まだめくっただけなんですが、とりあえずこのタイミングを逃すと三ヶ月後くらいになりそうなので、なんか書いておきます。 デジタルメディアの社会学―問題を発見し、可能性を探る 作者: 土橋臣吾,辻泉,南田勝也出版社/メーカー: 北樹出版発売日: 2011/10メディア: 単行本 クリック: 58回この商品を含むブログ (7件) を見る 内容 ごく幼い頃からインターネットやケータイにふれて育ったデジタルネイティブの「弱み」と「強み」に関する問題を論じ、デジタルメディア環境におけるメディア・リテラシーを総合的に考える。 目次 序章 環境化するデジタルメディア 1.「環境」としてのデジ
来年度の卒論指導に向けて、今年度の反省や感想を簡単にまとめておこうと思う。今年感じたのは、 アニメやマンガなどを批評する卒論は難しそうだということである。なぜか流行歌の研究は比較的うまくいっているような気がするし、アニメや漫画、ゲームなどにしても、必ず失敗することを運命づけられているというわけではないだろうが、これまでの卒論の例を見る限り、失敗率が高そうな気がする。印象論で言うと、失敗率が高い理由は3つ考えられる。 まず、深く考えず安易にメディア批評を選ぶ学生が多いこと。メディア現象は身近な社会現象だろうし、メディア批評の中には面白いものもある。学生がこういったテーマに魅力を感じるのはよく理解できるのだが、読んで面白いからといって自分が面白いものをかけるとは限らない。メディア批評の論文が『社会学評論』や『ソシオロジ』のような主要な社会学雑誌に載ることはまれだと思うが、それはメディア批評をオ
今年の卒論のもう一つの感想は、漠然とインターネットやツイッターについて社会学的に研究したいという卒論も高い確率で失敗するということである。もちろんインターネットやツイッターの社会学的研究が失敗することを運命づけられているというわけではないが、うまくいった卒論にはたぶん一度も出会ったことがない。 しかし、Sociological Abstracts でタイトルに internet or twitter or online or web を含む査読済み論文という条件で検索すると、2207件ヒットした(2012/2/4現在)。つまり、一般的に言ってインターネットに関連するような社会学の論文はかなりの規模で書かれているのは間違いなく、特におかしなテーマとは考えにくい。そこで具体的にどんな論文が書かれているのか知るために、上記の検索結果のうち7本の書誌情報を示したのが以下である(検索マシーンによって
社会を知るためには (ちくまプリマー新書) 作者:筒井淳也発売日: 2020/09/09メディア: 新書 (前回の続きです。本は初学者向けですが、「補論」シリーズはそうではないかもしれないので、ご理解ください。) 社会の各部分の「噛み合わなさ」を考えるとき、私自身は以下のようなリストを思い描いている。(このリストは本では示していない。) 政策・プログラム:意図的な目的に沿った介入。 構造要因:経済(産業・職業・雇用)構造、人口構造、家族構成など。結果的にもたらされている状態。 価値観・態度:人々が望ましいと考える状態。 社会学や近隣分野では、しばしばこれらの要素の絡み合いによって「社会を記述」する。たとえば(第一次)人口転換の先の出生力の低下についていえば、「経済成長の鈍化と産業構造の変化が女性の労働力参加をもたらし、出生力の低下圧力がかかったが、男女均等の価値観の浸透もあり、両立支援政策
このボーナスは、ゲームを始める前にリスクを避けたい人にとって、非常に有利な条件です。また、フリースピンからの勝利金は賭け条件があるものの、無料で始められる点が大きな魅力でしょう。 おすすめ2実績あるオンラインカジノ ベラジョンの姉妹ブランド インターカジノは、信頼性の高さでも定評があります。 特に、同じ運営会社が手がける有名なオンラインカジノ「ベラジョン」と姉妹ブランドであるため、運営の透明性や安全性が保証されています。 1996年に設立され、20年以上にわたってプレイヤーから愛され続けているという実績が、プレイヤーに安心感を与えているのです。 また、厳格な規制を守って運営されており、キュラソーライセンスを取得しているため、プレイヤーは安心してゲームを楽しめるでしょう。この運営体制と信頼の高さは、初心者からベテランプレイヤーまで幅広い層に支持されています。 おすすめ3キャラクターが特徴的
とある出版企画でそういうお話を書かなければいけないので、社会学におけるいわゆる「質的研究」と「量的研究」の区別についてメモを書いておく。 結論から言うと、次のように考えるとミスリーディングである。つまり、「まずある<理論>があって、それを<実証>する手段として質的な研究と量的な研究がある」という考えである。こういう考え方は、混乱のもとであるから、避けたほうがよい。多くの社会調査論のテキストでは調査手段の選択として「質的調査」と「量的調査」を選択することがあるかのように書かれているが、少々説明不足である。そうではなく、さしあたり量的研究とその他のタイプの研究が、量的研究とどのような関係にあるのか、と考えたほうがスッキリする。 分野外の研究者からすれば見えにくいが、実際には量的研究と言っても様々である。が、現状からして、「複数のパラメータを含むモデルを構築し、それをデータに当てはめて統計学的推
Kensuke SUZUKI @kskszk うかつなことを言うと「不謹慎」と非難される風潮への批判が目立ってきました。あるいは、日本人としての一体感を鼓舞したり、政府・技術者への無条件の感謝を捧げる声に、戦争中のナショナリズムに近いものを感じる人もいるようです。この点について、少しだけ考えてみます。 2011-03-16 10:49:29 Kensuke SUZUKI @kskszk まず、こうした思考法は、特に社会学において顕著だと思います。戦後のある時期からの社会学は、行政官のための道具作りのような仕事だけでなく、マジョリティの視点や常識的な見解からでは見えてこないリアリティを映し出すことが重要だ、という立場をとってきたからです。 2011-03-16 10:51:15 Kensuke SUZUKI @kskszk それとは別に過去の研究で参考になるのは、R.K.マートンが『大衆説得
お前の目玉は節穴か season 2 2012.12.15 公開 ポスト 第40回 「プリキュア」シリーズ、「Road」の歌手、池田彩さんインタビュー 後編 勉強したって東大に行けへん! でも、歌うのは好きだからいけるアライユキコ/加藤レイズナ 観てるアニメほとんど一緒の同年代 まるで呼吸するかのように歌をうたうことが自然。天性の歌手、池田彩誕生の秘密に迫る後編。そして運命の「プリキュア」。この少女アニメとの出会いがもたらしたものの大きさ、果てしなさ。『プリキュア シンドローム!』を上梓した加藤レイズナも、その思いに深く感応していきます。「節穴」最終回! 池田彩(いけだ・あや) 池田彩(いけだ・あや)PROFILE 8月23日生。大阪府出身。ユニオンミュージックジャパン所属。ダンスボーカルユニットC-ZONEでの活動を経て、2010年「ハートキャッチプリキュア!」オープニング「Alrigh
2010年11月13日11:03 一般ニュース 社会 コメント( 17 ) ドイツ社会学者「日本の問題は 『個人化』 である、人々は裸の個人として人生の運営を迫られている」 1: 戸越銀次郎(dion軍):2010/11/11(木) 15:48:35.30 ID:X6j+h+PmP 「個人化」の不安 日本にも 社会学者ベック氏、初来日 リスク社会」などのユニークな分析概念を提示したことで知られるドイツの社会学者ウルリッヒ・ベック氏(66)が、初めて来日した。 1986年、チェルノブイリ事故がもたらした衝撃下で世界的なリスクの登場に警鐘を鳴らしてから、間もなく四半世紀。 日本に降り立った世界的研究者は、アジアをも巻き込む「個人化」の深化に注意を促した。 ■リスク社会化と同時進行 産業化が「成功」した結果として、原発事故に象徴されるような、予測することも保障することも不可能な世界的リスクが登場
博士論文審査要旨論文題目:自傷行為の社会学的考察 ――嗜癖性とコミュニケーション資源という二つの側面に着目して―― 著者:戸高 七菜 (TODAKA, Nana) 論文審査委員:久冨 善之、中田 康彦、木村 元、安川 一→論文要旨へ1、論文の構成 本論文は、リストカットに代表される自傷行為について、その当事者6人に直接インタビューし、当事者のインターネット上の日記や送られてきたEメール、そしてインタビュー記録をデータとして、自傷行為には、行為段階での「嗜癖」という傾向がある点、また、その行為の語り・提示段階においてコミュニケーション資源として活用する指向があるかどうかをめぐっては、特有のコミュニケーション様式をめぐる分化がある点などを、ケースに即して詳細に検討し実証して、現代社会において「自傷行為」が持つ意味について考察した論文である。構成は以下の通りとなっている。 序章 第1節 問題
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
2005年3月31日付で『日仏社会学叢書』第3巻(恒星社厚生閣)として出版されました。 斉藤悦則・荻野昌弘編『ブルデュー社会学への挑戦 』というタイトルがつきました。 以下のテキストは pp.87~109 所収。 ブルデューが没した年(二〇〇二年)の秋、日仏社会学会の大会は「ブルデュー追悼コロシアム」と題するシンポジウムを催した(注1)。晩年のブルデューの活動を追ったドキュメンタリー映画「社会学は格闘技だ」(注2)のビデオを流しながら、そのタイトルにふさわしく、ブルデューに対する肯定的な立場と否定的な立場での議論を戦わせようという企画である。私は「否定的な立場」でこれに参加した。いわば「かませ犬」の役回りを割り当てられた。 社会学の「学界」のほとんど埒外に属する私にとって、これは気軽に引き受けられる立場であった。準備作業そのものにも負担感はなかった。ブルデュー好きの人々にとっては不愉快なこ
主要論文 「純粋さという戦略」 京都大学博士学位論文(2001) (第二章は「社会学評論」に、第三章は「ソシオロジ」に発表した論文をそれぞれ大幅に書き直したものである) 論文をDL >京都大学学位論文リポジトリ へ 「かわいいおばあちゃん―女子大生の「かわいい」の語法に見られる、ライフコース最終期に関する社会の葛藤する価値観の止揚」 『研究紀要 教育・文化・社会』7,25-43 : 2000 本稿では、「かわいい老人」という概念が、若い女性から社会全体に浸透しつつある原因を、その概念が持つ社会的機能から導き出そうと試みている。その機能とは、高齢者に期待される、互いに相容れない社会的役割――例えば「賢者」と「厄介者」――の葛藤の解決である。大学生女子を対象に行った、「かわいい男性」「かわいい中年女性」「かわいい老人」などのイメージ調査により、「かわいい老人」像がひとそれぞれに多様でありながら
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