橋の上で、ぼーっと川を見下ろしてた 寒くて、風が冷たくて、でも心はそれよりもっと冷たかった 全部どうでもよくなってた そんなとき、知らないおじさんが隣に来て、午後ティーくれた 何も聞かないし、説教もしない ただ「寒いな」って言って、一緒に川を見てた 少しだけ泣いた 自分でも気づかないくらい静かに そしたらおじさんが 「ここは風強いから、あったかいとこ行こう」 って言って、駅まで歩いた なんでだろ、あの一言でちょっと生きてもいいかもって思った 今でも名前も知らないけど、あのときのおじさんの背中、忘れられない