(CNN) 6月半ば、クルーズ船「ビラ・ビ・オデッセイ」の船内に足を踏み入れたシャロン・レーンさんは、喜びと安堵(あんど)の気持ちで胸がいっぱいになった。 「長年の夢がついに叶(かな)った」とCNN Travelに語った。 これは短期のクルーズ旅行ではない。米カリフォルニア出身で77歳のレーンさんは、今後15年間この船で世界の海を巡り、日本からニュージーランドまでさまざまな場所に立ち寄る予定だ。 ビラ・ビ・オデッセイは「居住型」のクルーズ船で、乗客は原則として短期間の旅行目的では乗船しない。キャビン(客室)は販売され、その契約期間は少なくともオデッセイの推定耐用年数である15年間。船は30年前に建造され、最近改修が完了した。 居住型クルーズ船は、クルーズ船業界にとってまだ新しい分野だ。 海上での暮らし 米クルーズ新興企業のビラ・ビ・レジデンシズが運営するオデッセイは、昨年9月末に出航した。