ホンダが2028年をめどに自動車のメーター部品の基本ソフト(OS)にLinuxを採用する。これまで商用のリアルタイムOSを活用していたが、オープンソースに置き換える。ソフトウエア定義車両(SDV)のコストを抑えて開発自由度を高められる。米Google(グーグル)など「テックジャイアント」への依存度を抑える狙いもある。 ホンダが採用を目指すLinuxはサーバーの大半に使われるオープンソースのOSだ。ホンダはLinuxの一種で自動車用途を重視した「Automotive Grade Linux(AGL)」をメーターなどの車載情報システムに搭載する。メーターにはリアルタイム性能が求められカナダBlackBerry(ブラックベリー)の「QNX」が広がるなか、AGLへの置き換えを図る(図1)。2026年に第1世代を投入する電気自動車(EV)商品群「0(ゼロ)シリーズ」の次世代車からAGLの採用を目指す