中国のインターネット検索最大手、百度(バイドゥ)が中国・華為技術(ファーウェイ)にAI(人工知能)半導体を発注していたことが分かったと、ロイター通信が報じた。バイデン米政権の対中規制強化を受け、中国企業がAI半導体の調達先を米NVIDIA(エヌビディア)から中国企業に切り替え始めているという。 NVIDIA、中国市場向けAI半導体が出荷不可能に バイドゥは大規模言語モデル(LLM)「文心(Ernie)」を運営しており、中国の主要なAI企業の1社である。一方でファーウェイは2019年から、エヌビディアのGPU(画像処理半導体)に対抗する自社AI半導体「昇騰(Ascend)」の開発に取り組んできた。 米商務省は22年10月、AI向け先端半導体の中国への輸出を原則禁じた。これによりエヌビディアは、生成AIなどのAIシステム開発で業界標準となっている最先端AI半導体「A100」と「H100」を中国