声や話し方で印象が変わるのはなぜなのか。人間が言葉を発するプロセスを解説し、俳優や歌手をはじめとするプロフェッショナルの声を題材に「伝える・伝わる」の謎に迫った。ポケモンが進化するにつれ、名前の濁音が増える傾向を分析した「ポケモン言語学」など親しみやすいテーマで言語学の普及に力をいれてきた。「自分の周りにいる方のすべてが研究対象。相手が何を考え、この音を発しているのか、常に考えている」。本書で
応天門の「応」の字を間違ったようです。 今昔物語集 (巻十一の九話)に、勅命によって諸門の額を書くことになった弘法大師が、額を応天門に打ち付けてから見たところ、初めの字「応」の点が無く、筆を投げて点を打ったという逸話があり、この話からことわざが生まれたようです。 1.自館所蔵のことわざ辞典で、「弘法にも筆の誤り」を調べたところ、弘法大師が勅命により諸門の額を書くことになったが、応天門の額を打ち付けてから見たところ、初めの字の点が無く、驚いて筆を投げ点を打ったという話が今昔物語集 巻十一の第九話にあり、このような話からこのたとえが生まれたとの記述がありました。 『世界の故事・名言・ことわざ・総解説』自由国民社 P123 2.自館所蔵の語源辞典でも調べてみたところ、嵯峨天皇の命令で応天門の額の字を書いたが、「應(応)」の字の「心」の点を一つ落としてしまい、そこからこの句が使われるようになったと
「はやい」という言葉は「速い」「早い」と意味に応じて漢字の書き分けができるが、「おそい」はslowとlateの違いを漢字で書き分けができないのはなぜか知りたい。 下記の資料を紹介した。 『文字表記と日本語教育』(武部良明著 凡人社 1991) p402-427「3. 漢字制限と書き換え・言い換え」 p414「(前略)このような異字同訓の制限が、後になって、行き過ぎだと考えられるに至った。そこで、当用漢字音訓表の改定に当たっては、「漢字の使い分けのできるもの」や「漢字で書く習慣の強いもの」が、積極的に取り上げられた。(中略)ただし、その場合も、「抱・いだく」「遅・おそい」が採用されながら、「懐・いだく」「晩・おそい」は採用されなかった。それは、「懐く→抱く」「晩い→遅い」でよい、と考えられたからである。」とあり。 『言葉に関する問答集 8』(文化庁 1982) p55-87「第二部 適切な表
新たな翻訳サービス「Kagi Translate」が登場しました。無料で使えてページ全体の翻訳も可能なうえ、DeepL翻訳やGoogle翻訳など既存の翻訳サービスを超える精度で翻訳できるとのことなので、実際に使って試してみました。 Kagi Translate https://translate.kagi.com/ Kagi Translate - We speak your language | Kagi Blog https://blog.kagi.com/kagi-translate まずはKagi Translateの公式ブログでページ全体の翻訳を試してみます。ページ全体を翻訳するにはURLを編集すれば良いとのこと。 「https://」の後ろに「translate.kagi.com/」を挿入し、Enterキーを押せばOK。 「人間であることを確認します」をクリックします。 ページ
イスカンダル(アラビア語: إسكندر, ラテン文字転写:Iskandar, IPA:/ʔis.kan.dar/)[1]は、男性名アレクサンドロスのアラビア語ならびにアラビア語に由来する複数地域での呼称である。 イスラーム圏を中心にアラビア語由来の男性名としても用いられており、ペルシア語ではエスキャンダル(ペルシア語: اسکندر, 中世での発音:Iskandar(イスカンダル)、現代での発音:Eskandar(エスキャンダル、IPA:[ʔes.kʰʲæn̪.d̪ǽɹ]))[2][3]、トルコ語ではイスカンダル(トルコ語:İskender, Iskender, 日本語での慣用カタカナ表記:イスケンデル)[4][5]などと発音されている。 アラビア語では、 ギリシア語人名 Αλέξανδρος (アレクサンドロス) 由来の外来人名として ألكسندر(Alaksandar, アラクサン
鳥取県が誇る中国地方最高峰、大山。この山の読み方、もちろん「だいせん」ですよね。でも全国的には、同じ漢字でも「おおやま」と読まれる名前が多いそう。 「なぜ鳥取ではだいせんと読むのか」。調べてみると、大山の奥深い歴史が見えてきました。 (鳥取放送局 保田一成アナウンサー、鶴颯人カメラマン) 「なぜだいせん?」 大山町で聞いてみると…… 鳥取県大山町、大山の登山口にやってきました。 「なぜ大山と読むのか」疑問をさっそく登山客たちにリサーチ。 登山客にインタビューする保田アナ(右端) 「昔から”だいせん”と読み続けているので、何の違和感もないです」(岡山県 男性) 「千年万年の千年の”せん”かな」(兵庫県 女性) 「仙人の”せん”とか。このあたりは大山寺もあるし」(広島県 男性) 旅館を経営する男性 地元で旅館を営む男性にも話を聞きました。すると、こんな答えが。
「大人気」という漢字を見れば「だいにんき」と読みそうだが「おとなげ」とも読める。「夢のジェンヌへ研さん 宝塚音楽学校、一一一期生入学」という見出しをみると、研ナオコさんが宝塚に入ったの⁉とビックリする。なんだ、「研鑽(けんさん)」のことか。 こうしたもの以外にも、「先生が変わった」といえば、「A先生からB先生にかわった」と、「暗かったA先生が明るくなった」の、両方の受け取り方ができる。こうした例が山ほどある。ネットで「東野圭吾さんのおすすめ小説」というタイトルを読むと、「東野圭吾さんご本人が選んだおすすめ小説」という意味と、「東野圭吾さんの小説の中から、当サイトが選んだオススメ小説」という意味にとれる。「お医者さんの奥さん」というと、「医者である夫の配偶者」という意味と「医者をしている配偶者」との意味がある。
日本語の始原の姿を突き止めることで「日本の始め」を明らかにしようとした、4人の国学者たち。契沖(1640-1701)がたどりついたのは「漢字」だった。仮名発生以前、中国語をあらわす文字であ… 日本語の始原の姿を突き止めることで「日本の始め」を明らかにしようとした、4人の国学者たち。 契沖(1640-1701)がたどりついたのは「漢字」だった。仮名発生以前、中国語をあらわす文字である漢字によって、日本語はどのように文字化されていたのか。 賀茂真淵(1697-1769)は「音」に言語の根幹を見いだす。「語を意味を有する各音に分解する」という真淵の方法は、音節、五十連の音の気づきをもたらした。 言語化されたことばを精緻に読み解くことで上代の人間のこころを知ろうとした本居宣長(1730-1801)。その先に結実した係り結びの研究、漢字の字音研究は、今日までその価値を失っていない。 「異端の国学者」
なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? 言語学者、小学生の質問に本気で答える 著者:川原 繁人 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 「なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?」 [著]川原繁人 音声学や言語学は「人間のことをより深く知ろう」という学問であると説く著者が、小学校で行った特別授業を土台に「ことば」の不思議とその楽しさを綴(つづ)る。 タイトルの謎に言及される章では、濁点(゛)がつく文字は多いのに、半濁点(゜)がつくのは、なぜ「ぱぴぷぺぽ」だけなのか、という評者は考えたことさえなかった疑問に始まり、日本を「にほん」「にっぽん」とは呼ぶけれど、「にっほん」と呼ばないのはなんでだろう、と考えを促す。 ポケモンの「ピィ」と「グラードン」では、なぜグラードンのほうが強そうなのか。原始人はどうやってしゃべっていたの? どうして授業をしてくれる人
ミュージシャンが来日公演を行うとして、その宣伝コメントの邦訳は、年配の男性なら「楽しみにしています」、若い男性なら「楽しみだぜ」、女性はもれなく「楽しみにしているわ」になりやすい。この語尾を決めているのは誰か。慣習なのか、伝統なのか。 女性が「僕」を使えば、それを一風変わった特徴として捉える。一方で、男性が女性の所作を茶化(ちゃか)すように真似(まね)る時には「アタシ」が使われやすい。「女ことば」から「日ごろ何げなく使っていることばをジェンダー格差の視点から見つめなおそう」とする本書は、「女ことば」は「為政者の都合によって推奨され、広まったもの」にすぎない、と早々に明らかにする。では、なぜこうして残っているのか。
ChatGPTなどLLM(大規模言語モデル)は われわれの思考をどのように変えうるか。 かねてよりその可能性についてそれぞれの仕方で思索を深めてきた三氏が 記号接地問題から精神分析、文学までを縦横に語る。 ◆プロフィール円城塔(えんじょう・とう) 1972年生まれ。作家。著書『Self-Reference ENGINE』『道化師の蝶』『エピローグ』『プロローグ』『文字渦』『ゴジラS・P〈シンギュラポイント〉』等。 千葉雅也(ちば・まさや) 1978年生まれ。作家・立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。著書『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『現代思想入門』『エレクトリック』等。 山本貴光(やまもと・たかみつ) 1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家・東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著書『文体の科学』『「百学連環」を読む』『記憶のデザイン』等。 ■ジェネレー
著者:柴田 元幸出版社:朝日新聞出版装丁:文庫(411ページ)発売日:2013-04-05 ISBN-10:4022646640 ISBN-13:978-4022646644 内容紹介: 東大文学部人気講義を載録。9つの英語作品をどう訳すか、著者は単語一つまで学生と討論し、講義を進める。翻訳という知的作業の追体験から出会う、英語と日本語の特性や違い、文体の意味、小説の魅力とは。ゲストに村上春樹氏、J・ルービン氏も登場。 学生と考える最良の訳文二〇〇四年から〇五年にかけて、東大文学部で三、四年生を対象にして行われた「翻訳演習」の授業の筆記録である。 課題となる原文は、ヘミングウェイからレイモンド・カーヴァーを経てレベッカ・ブラウンに至る現代アメリカ小説。これに村上春樹とカルヴィーノの英訳を加えた全九編だ。 各原文の長さは教科書のほぼ一ページ程度で、長いものでも二ページ強。計十数ページの原文を
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