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科学に関するhharunagaのブックマーク (253)

  • 書評『まじめに動物の言語を考えてみた』アリク・カーシェンバウム著 - 日本経済新聞

    「動物の言語」という言い回しを耳にすることは多い。わかりやすくはあるが、どこか釈然としない。書は、動物たちの鳴き声を「言語」と呼ぶべきか否かという問いに取り組んだ労作である。「動物にも言語があり、私たちはそれに気づいていないだけだ」とする立場がある一方、「言語は人間に固有の能力だ」とする意見もある。前者は後者を人間中心主義と批判し、後者は前者を擬人主義と退ける。著者は、酷寒から熱帯、水中から

    書評『まじめに動物の言語を考えてみた』アリク・カーシェンバウム著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2025/07/05
    “動物のコミュニケーションを「単語」と「文法」の枠組みに当てはめること自体が、人間中心的かつ擬人主義的…。それは、意味伝達ではなく感情伝達の方向に進化しており、したがって人間の言語とは異なる”
  • 書評『心臓とこころ』ヴィンセント・M・フィゲレド著 - 日本経済新聞

    長年にわたり医療と研究に従事してきた心臓専門医が書き上げたスケールの大きな著作である。著者の視野は広大だ。書の記述は心臓に関する科学的・医学的な説明にとどまらない。古今東西の文物を紹介しつつ、古代から現代にいたるまで人間が心臓をどのように認識してきたのかを一大パノラマにして展開してみせる。そこに描き出されるのは、心臓がたどる数奇な運命である。心臓が重要な器官であることは明らかだ。各地に残

    書評『心臓とこころ』ヴィンセント・M・フィゲレド著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2025/06/07
    「医学の最先端では、心臓は脳からの指令を受け取るだけではなく、脳からと同等かそれ以上の信号を脳へと送っていることがわかってきた」。評:吉川浩満。化学同人。
  • 数学のヒラメキを生み出すものは何か?「思いつく人」がやっている「特殊化して考える」という思考法(芳沢 光雄)

    なぜ、その解法を思いつくのか?数学ができる人とできない人の差はどこにあるのか? 数学者の芳沢光雄さんが、話題の数学書『いかにして解法を思いつくのか「高校数学」』(上・下)を執筆する背景にあった「数学における13個の考え方」による「発見的問題解決法」という着想をもとに、「数学の土台となる考え方」を身につけるための思考法を紹介します。 この記事では「13個の考え方」から「特殊化して考える」という思考法を、高校数学の問題をもとに考えていきます。 発見的問題解決法とは何か?以前の記事では、大学生から小学生まで「やり方」の暗記による学習法が目立つ一方で、用語の理解や試行錯誤の問題を軽んじる傾向があることを全国規模の学力テストなどの事例をもとに示した。 また、最新刊となるの中では「新しいものを創造する時代」であることを踏まえ、「試行錯誤の精神」を礎(いしずえ)にして、戦後の高校数学で扱った全項目を例

    数学のヒラメキを生み出すものは何か?「思いつく人」がやっている「特殊化して考える」という思考法(芳沢 光雄)
    hharunaga
    hharunaga 2025/04/26
    「適当な数値を入れてみる」「見えない形を想像してみる」「予測がつくまで計算をしてみる」「極端な例を考えてみる」などの試行錯誤が重要だという。
  • 書評『サルとジェンダー』フランス・ドゥ・ヴァール著 - 日本経済新聞

    ジェンダー平等の意識が高まる中、トランプ旋風がその動きに水をさしつつある。男と女には明らかな能力差、向き不向きがある、この世には男と女という2つの性しか存在しないという極端な立場を盛り返したいようだ。ジェンダーという語の政府使用を禁じる大統領令まで出してしまった。たしかに、生物学的な性と文化的なジェンダーに関しては、長い論争の歴史があり、今もなお収束していない。たとえば、女の子は人形遊びが好き

    書評『サルとジェンダー』フランス・ドゥ・ヴァール著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2025/04/19
    「しかも考えてもみてほしい。すべてが生まれつき決まっていたのではつまらないではないか。かの大統領も、生まれつき噓つきだったわけではないはずだ」 ←笑。評:渡辺政隆。
  • 『もっと! : 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』(インターシフト (合同出版)) - 著者:ダニエル・Z・リーバーマン,マイケル・E・ロング 翻訳:梅田智世 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    ■私たちを熱愛・冒険・創造・成功に駆り立て、人類の運命をも握るドーパミンとは??■ ドーパミンは、よく言われる「快楽物質」ではない。 脳の2つの回路 ーー「欲求ドーパミン」によって〈期待〉を駆り立て、「制御ドーパミン」によって〈達成への力〉をもたらすのだ。 ・創造力の源 ・先を見越した戦略 ・恋愛が長続きしないわけ ・依存症・精神病のリスク ・飽きっぽさ、充足感の欠乏 ・支配と服従の関係 ・変化に適応できる柔軟さ ・保守・リベラルの気質 ・人類の大いなる進歩と破滅 ・・・ すべて「もっと!」を求めてやまないドーパミンが鍵を握る。 そして、未来志向のドーパミンと「いまここ」志向のH&Nとのバランスこそ、脳の潜在能力をもっとも解き放つ。 第1章 愛―恋愛から友愛へ 第2章 依存症―「欲求ドーパミン」の駆動力 第3章 支配―「制御ドーパミン」の達成力 第4章 創造と狂気―すごい発想が生まれる源

    『もっと! : 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』(インターシフト (合同出版)) - 著者:ダニエル・Z・リーバーマン,マイケル・E・ロング 翻訳:梅田智世 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2025/04/15
    「“ドーパミンは快楽物質などではない。…期待物質だ。”…欲することと、好きだということは違う。…欲するのは〔未来志向の〕ドーパミン回路であり、好きは〔現在志向の〕いまここH&N〔ヒア&ナウ〕」
  • <書評>『ネコはどうしてニャアと鳴くの? すべてのネコ好きに贈る魅惑のモフモフ生物学』ジョナサン・B・ロソス 著:東京新聞デジタル

    表題の「ニャア」という鳴き声を巡る考察が印象深い。「ニャア」は赤ん坊の声に代表されるような高音程に対するヒトの好みに「つけこむように」、ネコが進化させてきた可能性のある声だ。「ネコ科のどの種も、他個体によびかけるときはめったにニャアと鳴かない」。ただ、評者のネコのようにそもそも「ニャア」と鳴かないものも少数いるはずで、そのディテールの豊かさがネコの謎めきに拍車をかける。

    <書評>『ネコはどうしてニャアと鳴くの? すべてのネコ好きに贈る魅惑のモフモフ生物学』ジョナサン・B・ロソス 著:東京新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2025/04/13
    “「ニャア」は赤ん坊の声に代表されるような高音程に対するヒトの好みに「つけこむように」、ネコが進化させてきた可能性のある声だ”。化学同人。
  • 書評『動物には何が見え、聞こえ、感じられるのか』エド・ヨン著 - 日本経済新聞

    昨年の夏、ボルネオに旅した。夜半、川岸で釣りをしている現地の人がいた。餌は肉片。糸を水中に垂らすと、あっという間に大きなナマズを釣り上げた。真っ暗闇、濁った水中でナマズはどうして餌にらいつくことができたのか。書の口絵を見るとその謎が解ける。〈体表全体に味蕾(みらい)が広がっているナマズは、「泳ぐ舌」である〉驚くべき口絵は続く。〈キラーバエの視覚は超高速であり、人間が瞬きするあいだに、素早

    書評『動物には何が見え、聞こえ、感じられるのか』エド・ヨン著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2025/04/12
    「人間以外の生物たちは、我々には聞こえない音を聞き、見えない光を見、我々には感じることのできない磁気や振動を察知して、この世界を生き抜いているのだ」。評:福岡伸一。
  • <著者は語る>見上げれば幸せに 『こころにそっとよりそう 星空の話』 プラネタリウム解説員・永田美絵さん(61):東京新聞デジタル

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    <著者は語る>見上げれば幸せに 『こころにそっとよりそう 星空の話』 プラネタリウム解説員・永田美絵さん(61):東京新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2025/03/16
    “「天文学は人を謙虚にします。宇宙、地球を知ることは世の中を少しでも良くすると信じています」とほほ笑む”。イースト・プレス。
  • 書評『土と生命の46億年史』藤井一至著 - 日本経済新聞

    城の裏門や陣地の後ろ側を搦(から)め手というが、そういう搦め手から奇襲攻撃を受けたような感じ、それが書の読後感だ。書は「土」のである。著者は京都大学で学位を取り、研究所で研究を続けている典型的な科学者なのだが、あまりそういう雰囲気がしない。日や世界のさまざまな土をスコップで掘り返して喜んでいる姿が、あまりに純粋だからだろうか。しかし、その視点は、多くの科学者が見逃しているところを鋭く突

    書評『土と生命の46億年史』藤井一至著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2025/02/22
    “本書のキーフレーズは「人間には生命と土が作れない」だ。…1つ目の理由は、土そのものの生成に生命が必要だからである。…2つ目の理由は、土が動的な存在だからだ”。評:更科功。
  • 「生物は眠っている方がデフォルトで、起きている方が特別である」…考えたことない「面白い仮説」(金谷 啓之)

    私たちはなぜ眠り、起きるのか? 長い間、生物は「脳を休めるために眠る」と考えられてきたが、当なのだろうか。 発売即重版が決まった話題のサイエンスミステリー『睡眠の起源』では、「脳をもたない生物ヒドラも眠る」という新発見、さらには自身の経験と睡眠の生物学史を交えながら「睡眠と意識の謎」に迫っている。 (*記事は金谷啓之『睡眠の起源』から抜粋・再編集したものです) 私たちの来の姿はどちらか私たち人間は、だいたい1日のうち16時間ほど起きていて、8時間ほどを眠って過ごしている。1日の3分の1を、眠って過ごしているのだ。起きている姿と眠っている姿──どちらも私たちの生きる姿である。はたして、“来の姿”はどちらだろうか。 生物は眠っている方がデフォルトで、起きている方が特別である。 2021年、ショウジョウバエの睡眠を研究するワシントン大学のポール・ショーは、Science誌の取材に対し、そ

    「生物は眠っている方がデフォルトで、起きている方が特別である」…考えたことない「面白い仮説」(金谷 啓之)
    hharunaga
    hharunaga 2025/02/05
    (ポール・ショーによると)「生き物はもともと眠っていた。そして、進化の道筋のどこかで、“起きている状態”を進化させたのではないだろうか…」
  • 『創発と物理―ミクロとマクロをつなぐ哲学―』(名古屋大学出版会) - 著者:森田 紘平 - 森田 紘平による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:森田 紘平出版社:名古屋大学出版会装丁:単行(278ページ)発売日:2024-12-23 ISBN-10:481581175X ISBN-13:978-4815811754 内容紹介: 物理学分野の個々の事例に基づくボトムアップ式議論と、従来の哲学分野におけるトップダウン式議論とを往還しつつ、「創発」の伝統的な捉え方を塗り替える。古典力学と量子力学との関係、熱力学と統計力学との関係をあらためて考え直す、気鋭による力作。 昨年末に出版された科学哲学の新刊『創発と物理』。SNSでの反響も大きく、早くも増刷となりました。今回は著者・森田紘平先生による書き下ろしの自著紹介を特別公開いたします。おそらく多くの方がまず疑問にもつであろう「創発とは何なのか?」というところからかみくだいて解説していただきました。 解像度を“下げる”からこそわかる? 創発とは何か創発とは「部分を無視することであらわ

    『創発と物理―ミクロとマクロをつなぐ哲学―』(名古屋大学出版会) - 著者:森田 紘平 - 森田 紘平による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2025/01/31
    創発は“「木を見ず、森を見る」ことができるような解像度の変え方”によって現れる性質という。“物理学は創発のような全体が持つ性質を認めるどころか、この世界の究極的な部分を探究する分野という側面もある”
  • 睡眠は「脳の誕生」以前から存在していた…なぜ生物は眠るのか「その知られざる理由」(金谷 啓之)

    私たちはなぜ眠り、起きるのか? 長い間、生物は「脳を休めるために眠る」と考えられてきたが、当なのだろうか。 「脳をもたない生物ヒドラも眠る」という新発見で世界を驚かせた気鋭の研究者がはなつ極上のサイエンスミステリー『睡眠の起源』では、自身の経験と睡眠の生物学史を交えながら「睡眠と意識の謎」に迫っている。 私たちはなぜ眠るのか?眠りとは何だろうか。夜が更けると眠くなり、毎晩寝床に就く。眠っている間には、夢を見ることもある。人間の三大欲求に欲、性欲、そして睡眠欲がある。欲は体の維持に必要なエネルギーを得るため、性欲は子孫を残すため、では睡眠欲は何のためだろうか。人間は二晩以上眠らないと精神に異常をきたすようになり、ネズミを2週間にわたって起こし続けると死んでしまう。睡眠には、何か重要な役割があるに違いない。 私たちは、眠りをどう認知し解釈してきたのだろう。 古代ヨーロッパにおいて、眠りは

    睡眠は「脳の誕生」以前から存在していた…なぜ生物は眠るのか「その知られざる理由」(金谷 啓之)
    hharunaga
    hharunaga 2025/01/06
    “長い間、生物は「脳を休めるために眠る」と考えられてきた”が、“脳をもたない生物ヒドラも眠る”。“睡眠が体の維持や成長に関わることは間違いない。「寝る子は育つ」という諺は、ヒドラにも当てはまるようだ”
  • 書評『ダーウィンの隠された素顔』ピエール・ジュヴァンタン著 - 日本経済新聞

    ダーウィンの進化論はれっきとした科学理論であるのに、それが人間という動物種に一指でも触れるや否や激しい論争を呼び起こす。それは進化論が「二つの顔」すなわち「堅固な科学理論であると同時に哲学的議論を包含してもいる」からである。そのためダーウィンは『種の起源』(1859年)の刊行から『人間の由来』(1871年)の出版を決断するまで、長い「人類学的沈黙」を守った。書はこの進化論をめぐるダーウィン右

    書評『ダーウィンの隠された素顔』ピエール・ジュヴァンタン著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/11/02
    “著者によれば、人間は社会性肉食動物という観点から見れば、生態学的には「猿」よりは、むしろ協力して集団的狩猟を営む「狼」に近い”。評:野家啓一。法政大学出版局。
  • 「サイコパスはコミュ力が高い」「一見、善人に見える」現代社会に溶け込んだ“反社会的人格者”の被害から、自分を守るための方法とは | 文春オンライン

    人間は、身体だけでなく、「心」も長い年月をかけて進化を遂げてきた。しかし、「うつ」や「陰謀論」など、人間の心のネガティブな性質は、進化の過程で淘汰されることなく、今現在も私たちを苦しめている。人間の“心のダークサイド”はどのように私たちに影響を及ぼしているのだろうか? ここでは、生物学研究者の小松正氏が、進化心理学の観点から人間の“心のダークサイド”について綴った『なぜヒトは心を病むようになったのか?』(文春新書)より一部を抜粋。近年注目を集めるようになった「サイコパス」とは、どのような人を指す言葉なのだろうか?(全2回の2回目/1回目から続く) ◆◆◆ 「サイコパスは人口の約1%」少数派であることが有利な理由 集団中のサイコパスの頻度は1%程度と言われており、かなりの少数派です。サイコパスにとっては、少数派であることがむしろ有利になるという仮説があります。サイコパスにとって都合がよいのは

    「サイコパスはコミュ力が高い」「一見、善人に見える」現代社会に溶け込んだ“反社会的人格者”の被害から、自分を守るための方法とは | 文春オンライン
    hharunaga
    hharunaga 2024/10/27
    “サイコパスにとっては、少数派であることがむしろ有利になるという仮説があります。…サイコパスのことを「社会的捕食者」と呼ぶことがありますが、いわば周囲が獲物だらけというわけです”
  • 「ホラー映画の科学」書評 感情移入がつくる怖さと面白さ|好書好日

    「ホラー映画の科学」 [著]ニーナ・ネセス ホラーは苦手、とスキップするのはちょっと待ってほしい。たしかにホラー映画の話だが、人間の恐怖心のしくみがよくわかるなのだ。 ホラーは好き嫌いがはっきり分かれるジャンルだが、その差をわけるものはなんだろう。人がなにかを「生理的に嫌」というときの「生理」には、たいてい経験や学習の刷り込みも混じっている。それなら恐怖は学習で克服できる? 書は、ホラー映画の中で危機に瀕(ひん)したり切り刻まれたりする登場人物たちとその状況を見つめる観客、その双方の体のなかでなにが起きているのか、両者の脳や神経のメカニズムを解説しながら、恐怖についてのさまざまな疑問に迫っていく。恐怖体験のトラウマへの対処法は? メディアの暴力シーンは人間を暴力的にする? 私たちはなぜストレスを感じつつ怖いものを楽しむのか?――さまざまな実験結果は、科学による解明よりも、科学のあてにな

    「ホラー映画の科学」書評 感情移入がつくる怖さと面白さ|好書好日
    hharunaga
    hharunaga 2024/10/19
    「登場人物たちとその状況を見つめる観客、その双方の体のなかでなにが起きているのか、両者の脳や神経のメカニズムを解説しながら、恐怖についてのさまざまな疑問に迫っていく」。評:小澤英実。著:ニーナ・ネセス
  • 日本人が「虫の声」を楽しめるのは、「左脳」で聴いているから!? 欧米人は違う?|毎日がみるみる輝く!神様とあそぶ12カ月|桃虚

    hharunaga
    hharunaga 2024/10/16
    「角田忠信さんの研究によると、…日本語を話す人は、虫の声を、言語を処理するのと同じ左脳で処理していて、欧米の言語を話す人は、音楽を処理するのと同じ右脳で処理している」
  • 書評『この身体がつくってきた文明の本質』ルイス・ダートネル著 - 日本経済新聞

    現代人は、文明というものは理性で生み出され、技術が推進すると思いがちである。とりわけ、人工知能が全盛の現代では、そのような文明観が主流となっている。書は、そんな人間の思い上がり、勘違いを豊富なエビデンスと魅力的な語りでくつがえす。原題を直訳すれば「人間であること」。私たちという存在の生物学的成り立ちを、目からウロコの鮮やかな論で浮き彫りにする。さまざまな対立や問題を抱える人類だが、実は「信

    書評『この身体がつくってきた文明の本質』ルイス・ダートネル著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/10/12
    “順調な時はよろこんで貸してくれるが、いちばん必要な時には融資が得にくいという「銀行家のパラドックス」。この困難を、人類が友情や信頼で乗り越えるありさまを描く部分は、本書の読みどころの一つ”
  • 物理学者と読む西洋社会思想と科学の歴史(林 哲介)| 京都大学学術出版会

    市民社会の扉を開けたロックは、最先端の医学を学び、親友ボイルの実験室で研究に励み、ニュートンと手紙を書き合った。科学と社会思想は絡み合って歴史となる。これからの科学技術の真の目的を考えるために、人間が近代以降に築き上げてきた価値観のありようを歴史的背景とともに学ぶ。物理学者による長年のリベラルアーツ講義録。 林 哲介(はやし てつすけ) 1942年生まれ。1966年京都大学理学部物理学科卒業。 1992年より京都大学教養部教授、同総合人間学部及び大学院人間・環境学研究科教授、同高等教育研究開発推進センター教授。この間、総合人間学部長、高等教育研究開発推進センター長、京都大学副学長等を務めた。 2006年より星城大学学長、京都工芸繊維大学副学長、京都三大学教養教育研究・推進機構特任教授を経て、現在、京都大学名誉教授。 専門:物性物理学、大学教育論。京都大学理学博士。光物性研究と基礎物理学教育

    物理学者と読む西洋社会思想と科学の歴史(林 哲介)| 京都大学学術出版会
    hharunaga
    hharunaga 2024/09/07
    「市民社会の扉を開けたロックは、最先端の医学を学び、親友ボイルの実験室で研究に励み、ニュートンと手紙を書き合った。科学と社会思想は絡み合って歴史となる。…物理学者による長年のリベラルアーツ講義録」
  • 『心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学』(講談社) - 著者:ニック・チェイター 翻訳:高橋 達二,長谷川 珈 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    あなたが「思っている」と思っていることは、全部でっちあげだった!「心の奥底には何かが隠されている」と、誰もが思いたがる。心理学者や精神分析学者たちは、暗がりに潜むものを暴き出そ… あなたが「思っている」と思っていることは、全部でっちあげだった! 「心の奥底には何かが隠されている」と、誰もが思いたがる。 心理学者や精神分析学者たちは、暗がりに潜むものを暴き出そうと奮闘してきた。 だが、神経科学や行動心理学の驚くべき新発見の数々は、隠された深みなどそもそも存在しないことを明らかにしている。 「無意識の思考」などというのは、神話にすぎなかったのだ。 わたしたちの脳は、思考や感情や欲望を「その瞬間に」生み出している……行動の理由も、政治的信念も、そして恋心さえも。 書が紹介する数々の驚くべき実験結果を目にしたとき、そのことを疑うことはもはや不可能になる。 世界はどのように存在し、自分はどんな人間

    『心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学』(講談社) - 著者:ニック・チェイター 翻訳:高橋 達二,長谷川 珈 - 養老 孟司による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2024/08/18
    “結論としては「心には表面しかない」…という原題を導く。深遠な心の奥底とか、無意識の過程なんてものはない、それは心が得意とする「だまし」だというのである”
  • 「脳は眠りで大進化する」書評 先端科学の「交差点」からの報告|好書好日

    「脳は眠りで大進化する」 [著]上田泰己 現代は不眠社会である。特に多くの日人は睡眠不足のまま、仕事とネットに時間を奪われている。だが「目覚め」ばかりが政治的・経済的に評価され、眠りが軽んじられる社会はおかしい。今こそ〈睡眠政治学〉が必要ではないか。 その一方、日は意欲的な睡眠研究者を輩出してきた。その第一線で活躍中の生命科学者が、最新の動向を語ったのが書である。専門的な内容を含むので、私もすべて理解できたわけではないが、ざっとブラウズするだけでも有益である。 眠りは死や停滞を思わせるが、実はかなり活動的なものらしい。著者によれば、脳は覚醒時に「探索」し、その集めた情報を睡眠時に間引いて「選択」する(それはダーウィン進化論のモデルに通じる)。加えて、眠りの働きも一様でない。ノンレム睡眠は脳のシナプスを形成し、レム睡眠ではそれが整理されるという新説は興味深い。 さらに、眠りは時間生物

    「脳は眠りで大進化する」書評 先端科学の「交差点」からの報告|好書好日
    hharunaga
    hharunaga 2024/08/17
    “著者によれば、脳は覚醒時に「探索」し、その集めた情報を睡眠時に間引いて「選択」する。…ノンレム睡眠は脳のシナプスを形成し、レム睡眠ではそれが整理される”。評:福嶋亮大。著:上田泰己。
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